だから囁くのさ

音楽の話とかとか


bandcamp_banner

MIX練習

【動画紹介】ボーカルへのEQを怖がらない

先週に引き続き、Mix勉強用の動画紹介!

(2021/05/16 15:50 加筆)
こちらの和田さんの動画を見てShelfタイプのEQの効果について学んでからサンレコ企画の動画を見るとすごく理解が深まる気がしました。
■超初心者向けEQ(イコライザー)の使い方!わーだー専門学校じゃねぇよ〜作曲家のためのエンジニアリング〜【DTM DAW 宅録】


(2023/08/22 加筆)
こちらの動画でも不必要なEQをしないことについて語られているので紹介
ローカット警察はもう怖くない!作曲家目線のEQ使いこなし術!!【DTM/作曲】


■『歌を際立たせるプロのミックス技法【前編】』 by 渡辺省二郎(サンレコ クリエイティブ・ラウンジvol.1 2021年3月21日)
サンレコの企画でいろんなエンジニアさんのMixテクニックをインタビューで聞いたり、実際の作業風景を見せたりしてくれる催し物のアーカイブ動画。
その中で観始めて気になってる動画が↓です。
合計1時間半くらいの動画のうちまだ3割くらいしか観れてないけれど凄く面白いです。



この動画の中で『イメージした音に近づけるためのEQを怖がらない!ガンガンやる!位相がずれるとかそんなの関係ない!』って話しているシーンがあって参考にしてやってみた。
↓ボーカルに3〜6dB以上ブーストするなんて今まではビビって出来てなかったけど…
今回はガッツリとブーストして、ガッツリ潰すをやってみた。(といいつつ少しビビった設定)
なかなか良い結果になった。
vo_eq_comp


最近、なんとなくビビってEQをカット方面に使うことが多かったけれど音がイメージした方向に近づくならガンガンブーストもありだな!

ところで、音作りの段階のEQはやっぱり↑のような4〜6バンドくらいのパラメトリックEQが良いね。
Pro-Q3とかはめちゃめちゃ使い勝手は良いんだけど細かくポイントを追加できすぎちゃうし、アナライザの視覚情報にも惑わされちゃうし。
音作りの段階では、音を聴くのに集中してパラメトリックEQのつまみをグイグイ弄るほうがゴールに近いね。
先日API550Bを使ってみたときに感じたことが更に実感として腹落ちした。


今日紹介した感じの『完成形の曲のMix過程を解説しながら進めてくれる動画』って貴重だなー。
テクノ、トランス系で日本語の動画があると良いなぁ。
Youtubeを検索するとMixを説明しながら見せてくれる動画は結構あるけど外人さんがやってるものが多い。
英語が聴き取れなくて、なんでその操作したの?が全くわからなくて参考にならなかったり難しかったり。

Tipsや個別のテクニックを紹介してくる日本人の動画もものすごーく勉強になるけれど、完成している曲のMix過程を解説してくれる動画って少ないからとても貴重だと思うので紹介してみた〜

歌ってみたMixの勉強用動画

歌ってみたのボーカルミックスをやるにあたってYoutube動画でちょこちょこ勉強したりしながら進めてます。
ボーカルをオケに馴染ませるにあたって、いろんな処理をする必要があるのだけど、今日はリバーブのテクニックでとても参考になった動画を3つ紹介!
別々のお三方の動画なんだけど、それぞれで共通して挙げているテクニックがいくつかあった。
きっと鉄板なものなんだと思う。

詳しくは動画を観て〜なんだけど、動画を観る際の道標となるかな?ということで僕が特に参考になった点を列挙しておく。
  • リバーブを2段使う
    今回紹介する動画のうち2つで紹介しているし、その他色んな動画で見かけたテクニック。
    1個のリバーブを深めに掛けるとボーカルがこもってしまうことがあるから薄く掛けてみたけどオケに埋もれてリバーブ感が出ない…
    という悩み。
    ショートリバーブを強め&プリディレイ大きめのロングリバーブをうっすら、、というふうに2段がけすると全体を濁らせることなくリバーブ感を出てくる。
  • リバーブにサチュレータやディストーションを掛けて歪ませる
    リバーブ音に輪郭が出て音量小さめでもオケの中で聴こえてくる。。。らしい。
    EQでHighを軽く持ち上げるというのも良いらしい。
  • リバーブにサイドチェインコンプ
    ボーカルが鳴っているときにリバーブ成分を少しダッキングさせて、ボーカルが消えたあとにリバーブを聴かせる。
    音数が少ないオケのときに効果を発揮しそうな、、、そんな気がした。


合計40分くらいだけどわかりやすい動画なので良かったら是非!

VUメーターの手前でローカット(HPF)してみた

VUメーターの手前にHPFを通してみたら悲しい思いをした、、という話。
結論から言うとこの手法はしばらく実践してみようと思ったのだけど、その経緯を。

------------------------

先日、Wavesのゴールデンミックコンテストで、バンド編成の楽曲のミックスにチャレンジした。
これには1週間ちょっとかかって、その間は自分の曲を触らない状態だった。

一週間ぶりに自分の曲のセッションを開いて音を聴くと、、、あれ、なんだか僕の曲の音量小さいな…と感じた。
気のせいかと思って、コンテストの曲と自分の曲のラウドネスを揃えて聴き比べると、やっぱり自分の曲の方が音が小さく感じる。

なんでだろ。。。と悩んでていたとき、たまたまTwitterで「VUメータの前にHPFを通す」っていうTipsが流れているのを見たので何となく気分転換に試してみた。

StudioOneでは、1トラックの中で信号を分岐して、それぞれにプラグインを挿すことができるので↓のようにセッティングした。
信号を分岐させて、片方にHPF→VUメータ、そして、その音はミュート。
もう片方はマスターバスへ(実際に聴こえる音)。
VU_and_LowCut2



そして、自分の曲でみてみるとこんな感じ。
HPFがOFFの時は、0VUあたりまで針が振れてるんだけど、HPF(200Hzあたりからカット)を通すと -7VUあたりまでしか針が振れない。
つまり、4つ打ちテクノのキックがブンブンとVUメーターを動かしていただけで、音量感を感じさせるのに必要な帯域の音量が全然出ていなかったってこと…
VU_Low_CUT_ME


参考にしているトランス曲で同じことをやってみたのが↓
GIFだとわかりづらいけど、HPFを通しても-3VUくらいまで針が振れいてる。
自分の曲と4dB以上も差がある。
VU_Low_CUT_REF


改めて、この参考曲をスピーカーで流すと、メロディーに対するキックの音量感は、自分が頭のなかでイメージしていたよりもだいぶ小さい。
テクノな曲を作るにあたってキックを目立たせたいという思いと、スピーカーと僕の耳のしょぼさが相まって必要以上にキックの音量を上げすぎていたのだった。

コンテストの曲はボーカル&ギターの音量を中心にバランスをとったので、音量を感じやすい800-2kHzあたりが僕の曲よりも豊潤になり、より迫力があってリッチに聴こえたのだと思う。

●結論
スピーカーがしょぼいので低音の再生能力が低い、そして何より僕の耳が弱い

ということで、
・HPF+VU
・K-Meter(RMSメーター)

を併用してのミックスをしばらくやってみようと思った。

まずは、HPFを通したVUメータが目標の値まで触れるようなところでメロディー周辺のバランスをとって、キック、ベースがそれに合う音量で低域を支える感じでミックスしてみる。
このやり方が合ってるかはわからないけど、スペクトルアナライザーも見ながらやってても駄目だったんだから、新しい方法を試してみないと。


●ふとした疑問
今回のことから、僕のミックスは低域の音量が”無駄に”高すぎたことが分かったのだけど、、、、
これにL3-16とかのマルチバンドなマキシマイザーを掛けたら、各帯域が平らに均されるのかな。

以前はマキシマイザーをがっつりかけてたから、僕のようなバランスの悪い音源もなんとなーく四角い箱に平らに敷き詰められたようになっていたのかも。。。。

ということで、今度ためしてみます。

●おまけ

毎度ダサイ音源で恥ずかしいのですが…
この音源の前半と後半、HPFを使わない場合、VUメータは大体同じような振れ方をします。
※ちょっとわかりやすいように大げさに音量差をつけてますが。

後半は、キック、ベースの音量は変えずに、上物の音量を変えただけです。
全然バランスとってなくて更に聴きぐるしくなりますが、ウワモノの音量を大きく変えてもVUメータは同じような振れ方をする、、という例としてアップしてみました。

このことで、VUメータ、RMSメータは、反応速度を落とすと、キックの音量が大きい場合はウワモノの音量が小さくてもガンガン振れてしまうことが改めて分かった。
メーターに頼るだけじゃなく、自分の耳も鍛えろってことだと思うんだけど、、、
自信がない場合は、メーターの使い方も工夫の余地があるなぁということを感じた、、、という日記でした。
#歌ってみた などのボーカルMIXを承ります! お気軽にDMでご相談ください
お問い合わせ
Categories
Archives
タグ絞り込み検索
最新コメント
Pluginboutique - VST Plugins Buy Instruments Effects and Studio Tools