だから囁くのさ

音楽の話とかとか


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EQ

Plugindoctorで遊ぶ: High-Shelf(ハイシェルフ)-EQ比較

最近、Mixの時の各トラックの音作りの最初の工程でシェルビングカーブでイコライジングすることが増えた。
それからボーカルミックスの最後の一押しの時もHighをシェルビングで軽く持ち上げることがちょいちょいある。

Highをシェルビングカーブでブーストするときに次のように感じた。
Waves API-500Bを使うといきなり煌びやかになるなぁ
bx_console 4000E滑らかにすぅーーっと上がるなぁ

このように感じたことをとりあえず理屈として納得したかったのでPlugindoctorで計測してみることにしてみた。

比較したEQは次の5種
Pro-Q3 (Q=0.5)
API 500B(Waves)
Maag EQ2
bx_console 4000E
SSL Native Channelstrip

これらで、5kHzを2dB、6dBブーストした時の結果を見てみた。
●+2dB
5k_2dB

●+6dB
5k_6dB


  • API 500Bはかなり下の帯域からがっつりブーストされた。
  • Maagは+2dBの時は比較的穏やかに持ち上がっていたのに対してブースト量が増えるほどに派手になっていった。
    あと、ツマミが0dBの時でも少しだけブーストされた状態だった。
  • SSL系は bx_consoleもSSL Nativeも優しく持ち上げる感じだった。
    bx_consoleは上の方を少しだけ落としているせいか少しだけ音が柔らかい気もする。
  • Pro-Q3はデジタルらしい素直なカーブだった。

普段の音作りは最近使い慣れてきたというのもあるけれどbx_console 4000Bが良いね。
少しだけアグレッシブにしたいときにMaag EQを、かなりがっつり弄りたいときに API-500Bをっていう感じの使い分けを今後試してみようかな。

Shelving_eq_comp



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コンプにサイドチェインEQを搭載してほしい理由(Pulsar1178を買ってみて)

※キックをトリガーにダッキング……今更な話です。
※どちらかというとPulsar 1178 すげーーーー を伝える記事です
LFOTool使えよ…とか突っ込まれそう

最近発売するコンプレッサープラグインの多くはサイドチェインシグナルに対してEQする機能が備わっている。
最低でもHPFはついてる、、、というのが定番な気がする。

しかしながら、、、Wavesのプラグインの多くはサイドチェインEQを搭載していない。
少なくとも、僕が良く使うC1, HComp, RComp, SSL Bus CompにはサイドチェインEQは未搭載だ。
※ver.10からアップグレードしていないからもしかしたら最新バージョンでは状況が変わってるかも??

なぜなんだ…

自分は、StudioOneに付属のFatChannelのコンプやPulsarMuを使い始めてからサイドチェインEQの便利さに気づいた。

とはいえ、効果的に使いこなせているかというと自信はない。
今のところEDMでキックに合わせて周囲の音をダッキングさせるアレの場面で多用している。
↓前半はダッキングなし、後半ダッキングあり

sc_kick_compare

アレをWaves C1でやろうとすると↓のようになる。
テクノ、トランス系の太い波形のキックをトリガーにすると、ダッキングしている時間が長くなってしまう。
sc_kick

そのため、HPFをかけてアタックの部分だけがコンプに送られるようにして調整したりする。
この手段だと、元のキックのチャンネルとは別にバスを1本追加してHPFをかけたのち、コンプに信号を送るということをやらなくちゃいけなくて面倒
sc_vst_hpf_c1
sc_kick_hpf

サイドチェインEQが搭載されていると↓のようにサイドチェイン信号にHPFをかけてアタックでトリガーするというのが、コンプ内で完結出来て非常に楽ちん。
sc_vst_1178
sc_kick_1178

それはそうと、Pulsar 1178は最近発売して速攻で買った。
Pulsar Muがお気に入りで、このメーカーを絶対的に信頼してる、、というのがある。
FETコンプのプラグインを物色しているときにタイムリーで発売してくれたので嬉しくって!

オリジナルの機材を知らないので再現度がどうとかは分からないんだけど、操作性は抜群だし、コンプのかかり具合いは良いし、今回弄ったサイドチェインEQはFabFilter Pro-Q3をリスペクトした感じだし、最高の最高!
Pulsar1178_sc_eq


EQ操作も気持ちいいんだけど、InputとOutputを同時に弄れるところが気に入っている。Pulsar Muも同じ操作性だった。
Inputを上げると同時にOutputが下げる(その逆も)というのが便利。
pulsar_1178_input_output
※Wavesはこういう部分の操作性もおざなりにしてる気がする…

というわけで、徐々にWaves離れをし始めてるんだけど、まだまだいろんなプラグインをWavesに依存してます…

※購入はこちらから

Plugindoctorで遊ぶ: Waves API-550A EQ

なかなかWavesさんから離れられないなぁー、、、という今日この頃。
先日いろいろ実験した「Nx Ocean Way Nashville」を買おうかなぁとWavesのサイトに行くと、
50$買い物すると1個プラグインを無料でゲットできるよというセールがやっていた(罠を仕掛けられていた)
無料でゲットできるゲットできるプラグインの中に「API 550(イコライザ)」があった。
これ、ユーザインターフェースがかっこよくて前々からなんか気になってたんだよなー

というわけで、試用版を使ってみた。

  1. テスト曲のシンセの音が良い感じになるようにAPI-550Aの設定をする。
    ちょちょっと設定を弄っただけで煌びやかな音になった。
  2. Plugindoctorで周波数特性を観測
  3. Pro-Q3で同じ周波数特性になるように設定

というようなことをやって実際に音を聴いてみた。

Bypass→API-550A→Pro-Q3
PluginDoctor_api_eq_proq3

Pro-Q3は周波数特性をAPI-550Aに合わせたので、パッと聞いた感じでは同じような音になっている。
しかし、API-550Aは3か所設定しただけなのに対し、同じ周波数特性にするためにPro-Q3では5か所の設定を行った。

API-550Aは、設定できる周波数がいくつかの選択肢からしか選べない&増減も2〜3dBづつしかできない。
細やかな微調整は出来ないから使いにくいんじゃ???って最初は思った。
しかし、積極的な音作りをしていく段階では、これくらいアバウトな方が迷いが少なくズバッと音を決めれるような気がする。
周波数も、きっとプロのエンジニアが経験則上よく弄るポイントが選択肢になってるんじゃないかなとも思う。

「ツマミをなんとなくグイっと弄ったら音が良い感じになる」っていう感覚が気持ちよく、実機モデリングならではなのかな。
これは…良い!!!!
PultecEQと同じで、ざっくりした音作りにおいて、ものすごく使いやすいと感じた。

周波数の器を意識して引き算するEQ

※今回はあえて「音圧」という単語を使用しています

先日『ミックス&マスタリング音圧アップの鍵は「EQとコンプ」』という本を購入して一通り読んでみた。
自分の曲の音圧を上げたいからだ…



結論から言うと、まだまだ全然、ほかの人の曲と比べると音圧が低いと感じる。
でもこの本を読んで色々実践した結果、以前の自分よりは成長している気がする。
EQとコンプについて書かれていたけれど、とりあえずEQについて。

昔っから「EQはカットが基本」とか「引き算のEQ」とかいう話はいろんなところで見聞きしていた。
でも天邪鬼の僕はどーーーもうまく呑み込めなくて理解できていなかった。
しかしこの本を読んで、サンプルの音を聴いて、「周波数の器」という言葉と図を使った解説を読んで、よーやく腹落ちしたような、、少しわかってきたような感じ。

ちょっと語弊がある書き方になるけれど、理系的な機械的な思考で表現すると、
「このパートは、どの周波数帯域を埋める目的を持っているか?」
ということ考えながらEQするってことが分かってきた??合ってるかな。

言い換えると、「各パートが担当する周波数帯を決める」ということになるかな。

↓の絵の例ではだいたいこのように役割分担を決める。
・Bassは50Hz-200Hz
・シンセは400Hz〜2kHz
・ハイハットは2kHz〜4kHz

そしてやみくもにカットするわけじゃなくて『担当外の帯域は他のパートに譲る』ということを意識して『引き算のEQ』をするってことがだんだんわかってきた。

今回選んだベースの音色は単体で聴くと2kHzくらいまで良い音が鳴ってるんだけど、その帯域は上物のシンセに担当させたいから一歩引く意味で500Hz、1kHzあたりをカットしている。
結構カットしたんだけど、ちゃんと低域を支える役割は果たしているように聴こえる(聴こえる?)

周波数の器を意識したEQ


あと、この本でも説明されてたことだけど、↓の動画も勉強になりました!
めちゃお勧め動画です。
・『EQ操作は相対的なものだ』
 低域をブーストすれば結果的に高域が弱まる。
 低域をカットすれば、相対的に高域が強まったように感じる。
・『音の重心をどっちに置くんだ?』ということを意識しながらEQをする
ざっくりEQするときは、このパートは低域を担当させたいのか、高域を担当させたいのかってことを意識して、高域を担当させたいなら低域をカットしてみるということ。
この場合もちろん高域をブーストしても良い。

という話がかなーりしっくり来た。(理解が間違ってるかもだけど…)
ありがとう、、、、ありがとう、、、!!!!





と、いうわけで、
  • 各パートの担当周波数を決める
  • 担当外の周波数で大きく鳴ってたらカットする
    担当外の周波数の音が大きくなければ別にEQする必要すらない
  • 担当帯域が弱いと思ったらブーストも検討
  • 全体の音を聴きながら調整
    カットしすぎに注意

ってとこかしら…

↓今の成果。うーん、ここまでいろいろ能書きを書いてからのこの音源。ダサいな。


成長、、、したかな!?!?!?!
とりあえず、この音源でHIITトレーニング動画でも作ります。
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