だから囁くのさ

音楽の話とかとか


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DTM

【無料のアナログ感】WARMY EP1A TUBE EQ

プロの方が仕事でもガチで使えるってことでTwitterで紹介していた無料プラグイン。
気になったのでひとまずPluginDoctorにかけてみた!

『Warmy EP1A Tube EQ』




■ ひずみ特性
こんな感じで倍音が足されていた!
EP1A_ひずみ特性1
EP1A_ひずみ特性2

ちなみに!EQをBypassしても歪み(倍音)は付与された状態だった。
EQはいらないけど、質感だけほしいみたいな大人な使い方もできるってわけか!
EP1A_ひずみ特性3_EQ_BYPASS



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ようやく?ボカロP デビュー?

もう年末ですね…
今年の初め、僕は何て言っていたでしょう???


そうです、ボーカル曲を3曲作るなどとのたまってました。
大言壮語も甚だしい。

そして、今月に入るまで1曲も出来てませんでした…チャレンジはしてたんだけどね。
年初に懸念していた通り作詞が鬼門でしたわ。
もちろん、メロディやアレンジも僕にとってはすごく難易度高いんだけど。

1曲も完成しない…それはさすがに悔しいと思って、作詞はAIに任せ、ボーカルは「Synthesizer V Basic(無料版)」の「花隈千冬」を使わせてもらってやりました!

ものすごーっく拙いけど良かったら聴いてください!

※Synthesizer V AI 花隈千冬 ライト版を使用


余談ですが、花隈千冬の声をやってる「奧野香耶」さんとい方は、僕が以前応援していたWakeUp、Grils!のメンバーでした。
Synthesizer Vでもとっても可愛い声で懐かしく思いました。
これも何かの縁だなーって思います。


来年は、もっと肩の力を抜いて曲作りを楽しんでいこうと思います。

ではでは良いお年を!


 



DTM(音楽)用のディザリング・プラグインの比較

DAWでミックス、マスタリングは32bit float(もしくは64bit float)で行うのが一般的だ。
これをCD用、配信用に書き出す場合、ビット深度を16bit、24bitに変換する必要があるのだが、この工程で通常は音質の劣化を緩和するためにディザリング(Dither)を行う。

このディザにはいくつか異なるアルゴリズムや実装があるので、今回はいくつかのプラグイン、ソフトウェアの比較を行ってみた。
※独りよがりな検証なので自信ありません。ご意見、情報がありましたらコメント貰えると嬉しいです



まず、次のピアノの音源を用意した。


比較結果が分かりやすいように、以下の手順のようにかなり極端な編集を行い比較した。
  1. 音量を-90dBする(ものすごーく小さな音にする)
    minus90db

  2. この状態で24bitの.wavファイルに出力する
    この時、各種プラグイン、ソフトウェアでディザリングを行う
    out_48k24bit

  3. 出力した.wavファイルを開きノーマライズして聴こえる音量に戻す。


まず(2.)の時にディザリングを行わなかったらどうなるか聴いてみる
音が消えていく後半、オーバードライブをかけたような歪みが聴こえる。

次に各種ディザプラグイン、ソフトウェアでディザリングを行った結果を載せる
  1. Sakura Dither
  2. Good Dither
  3. Waves L3
  4. Studio One 5
  5. iZotope RX7 (古いバージョンしかなくてごめん)

まず、SakuraDitherはダメだった……いや、評判良いからきっと良いんだろうけど、入力音が小さいときに勝手にディザリング処理をやめてしまうので今回のテストではディザがかからなかった…
入力音が小さいときに自動でディザリングをやめるのは実用面では余計なノイズを減らすということで有用なんだろうけど、僕は意図せず機能がOFFになる挙動はあまり好きじゃない。

そのほかのプラグイン・ソフトウェアの結果は全体的にサーッというホワイトノイズのようなものが乗っているが、ディザリング無しの時のような、残響音が消えていくところでオーバードライブっぽい歪みは発生しなくなっている。

ぱっと聴いた感じは「あれ、StudioOneのディザ、なかなかよくね???」だった。
しかし、、、波形を比較してみると……
dither_wave


StudioOneの波形は結構ノイズレベルが高い。しかし極端に高周波に寄っている。
そのため、老化した僕の耳には高域のノイズがあまり聴こえなくて「なかなか良くね?」と思ってしまったのだ。

GoodDither、Waves L3、iZotope RX7のノイズレベルは大体一緒で十分に小さいといえると思う。

その中で、Waves L3が少しだけ大きく、どちらかというと高域に寄っている。
うん、シャカシャカしてるEDM系の曲だったら全然問題にならなそうだし、実用上もきっと問題なかろう。

Good Ditehr, RX7は似た傾向にあるかな?
RX7の方が低域にもわーッとしてる感じ。

今回比べた中では、Good Ditherが十分にノイズが小さく、一番耳障りの良いノイズのように感じた。

■僕なりの結論
まず今回の比較を行った動機はWaves離れをしたい!!!という思いからだ。

DTMを始めた当初、Wavesにあこがれて愛用していたのだけれど、昨今、2年ほどかけてWaves以外のメーカーのプラグインを買いそろえ遂にWaves離れが完了しようとしている。
そう、ディザリングプラグインを除いて!!!

今、ディザリングのためだけにWaves L3を使っているのだけど、これを何としてもWaves以外の製品に置き換えたかったのだ。

第一候補はUIの見た目も良いSakura Ditherだったのだが、前述のとおり僕の好みではなかった……惜しい、、、残念だ。

そして今回の結果を踏まえると普通のポップス、EDMとかならStudioOneのディザでも良くね?とも思い始めたw

もうちょっとちゃんとするならGood Dither かなぁ〜


今回は比較対象が少ないから他の人のにとって有益な情報になるか自信ないけど、そもそもディザリングのプラグインって探してもあんまりないんだよねぇ。
あとは PSP X-Ditherとかだけど、試用版の期限が切れてて試せんかったw
パラメータがゴテゴテしてるから僕の好みじゃないから敢えて頑張らなかったというのもある。

そんな感じ!

ディザについては、下記のサイトの説明が分かりやすいです



Happy 303 Day! なぜTB-303の音に惹かれてしまうのか

今日は303の日ってことで、TB-303の音を使った曲を公開します!
制作中のもので完成状態ではないけれど…
しかも本物のTB-303ではなくクローンのTB-03を使ってます

32小節しかないけれど聴いてください!

アシッドハウスっぽくもなく、かといってハードコアってわけでもない中途半端な曲で申し訳ないw
これが今の僕が作ることができる世界観とクオリティ!!

TB-303の独特のビヨビヨした音に憑りつかれてる僕は今後もTB-03を武器に曲を作っていきます!
制作風景


それにしても僕はなんでこんなにTB-303の音に惹かれてしまうんだろう。
一番初めにTB-303という楽器の音を認識してかっこいい!!!って思ったのが「Hard Trance 303 II」というタイトルのCDを聴いた時かな。
今でもiPhoneに入っててたまに聴いてる。

当時の技術的な制約もあったのだろうけど、収録されていた曲はとにかく楽器の数が少なかった。
・ドラムマシン
・声のサンプリング
・TB-303を1台か2台?
・効果音
っていう編成が多かったかな。

シンプルな編成なのに曲の展開、音の変化も複雑で聴いていて全然飽きない、不思議な感覚だった。
安易に他のシンセなどを増やさず、音の抜き差しやフィルターの開け閉めをとことんまで工夫して突き詰めた、心の芯から揺さぶられて踊りたくなる曲たちがそのCDには収録されていた。

言い換えると、このTB-303は、その音だけで人々を興奮させることができる、そんなポテンシャルを持った楽器だということかな。

このCDをきっかけに実は本物のTB-303を中古で買ったこともある。
当時10万くらいだったかな?
その時は曲作り自体の情熱がそこまででもなくって使い方もわからなくてすぐに売ってしまったんだけど、、、
今思うともったいないことをした。

今はTB-303の音だけで勝負した曲も作っていきたいな!という情熱が燃えている
TB-03もかなり使いこなしてきた!

そんな Happy 303 day!
Happy303Day!


タバタ式トレーニング用BGM Sketch

うーん、いろいろ忙しくて仕事も趣味も上手くいってないです…
来春のM3にはなにかしら形にして参加したいけど難しいかな……

30分DTMでSketch……


隙間時間を見つけてのDTM風景…8小節しか作れない……
hiwai_dtm

Plugindoctorで遊ぶ: High-Shelf(ハイシェルフ)-EQ比較

最近、Mixの時の各トラックの音作りの最初の工程でシェルビングカーブでイコライジングすることが増えた。
それからボーカルミックスの最後の一押しの時もHighをシェルビングで軽く持ち上げることがちょいちょいある。

Highをシェルビングカーブでブーストするときに次のように感じた。
Waves API-500Bを使うといきなり煌びやかになるなぁ
bx_console 4000E滑らかにすぅーーっと上がるなぁ

このように感じたことをとりあえず理屈として納得したかったのでPlugindoctorで計測してみることにしてみた。

比較したEQは次の5種
Pro-Q3 (Q=0.5)
API 500B(Waves)
Maag EQ2
bx_console 4000E
SSL Native Channelstrip

これらで、5kHzを2dB、6dBブーストした時の結果を見てみた。
●+2dB
5k_2dB

●+6dB
5k_6dB


  • API 500Bはかなり下の帯域からがっつりブーストされた。
  • Maagは+2dBの時は比較的穏やかに持ち上がっていたのに対してブースト量が増えるほどに派手になっていった。
    あと、ツマミが0dBの時でも少しだけブーストされた状態だった。
  • SSL系は bx_consoleもSSL Nativeも優しく持ち上げる感じだった。
    bx_consoleは上の方を少しだけ落としているせいか少しだけ音が柔らかい気もする。
  • Pro-Q3はデジタルらしい素直なカーブだった。

普段の音作りは最近使い慣れてきたというのもあるけれどbx_console 4000Bが良いね。
少しだけアグレッシブにしたいときにMaag EQを、かなりがっつり弄りたいときに API-500Bをっていう感じの使い分けを今後試してみようかな。

Shelving_eq_comp



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Pulsar Over Sampling

現在(2021/05/29時点)セール中のPulsar Muですが、最近の更新でオーバーサンプリングの設定に変更があったみたいですね。いや、結構前から?
Pulsar 1178も同様の設定項目が追加されてました。


↓のように、オーバーサンプリングの値をリアルタイムとオフラインとで別々に設定できるようになった!制作時はオーバーサンプリング無し(2x)とかにして、Wavに書き出すときは8xにするということができるようになった〜便利!
Mu_oversampling


そのような設定にしてみたところ、オフラインバウンスなのに書き出し速度がリアルタイムになってた(通常の再生時と同じ)
オーバーサンプリング設定してないときは少なくとも4倍位で書き出していたような気が…
offline_bounce


手持ちの他のプラグインでは…TrueIronも同じような意味合いの設定があった。
true_iron



基本的にはオフラインバウンス時に高精度・高負荷の処理をやらせるというのは良いと思うんだけど、制作時に聴いている音とは違う音が出力されるということだよね。
劣化するはずはないと思いつつ...
こういう機能が各プラグインにあると良いなぁ〜と思う一方で心配になってしまうのでしたw

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※関連記事



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WindowsノートPCでDTMをやるために必要なスペック

外出先のスキマ時間でもDAWをいじりたいなー歌ってみたMIXしたいなーと思ってノートPCを導入してみた。
機種選定にあたってはMacBookとかは選択肢から除外していた。
今までずっとWindows使ってきたから今からMac覚えるの面倒だしということで。

そんなわけで色々検討した結果「dynabook F8/P の少しカスタマイズしたやつ」を導入した
他に何を検討したかとか、決め手は何だったのかとかは書き始めると泣けてくるから今回は書かない。
(2022/3/3追記)
だがしかし、買ってから半年経つが結論から言うと今回買ったノートPCで普通にDTMできている。
バッテリーモードでも30トラックを超える歌ってみたMIXは余裕だ。
電源に繋げば、ソフトシンセを多用する楽曲の制作も全然問題ない。

ということを踏まえて、僕が導入したPCのスペックを参考にして欲しいです。

note_dtm


基本スペックは…
CPU:第11世代 インテルRCore™ i7-1165G7 2.80GHz(最大4.70GHz)
メモリ:16GB
SSD:1TB
サウンド:オンボード(ASIO4ALL・バッファ 512サンプル・レイテンシー30ms)
DAW:StudioOne5 Professional (Songサンプリングレート: 48kHz )

意外で嬉しかった最大の誤算は、オンボードのサウンドカードでも思ったよりレイテンシーが小さかったこと。
30ms前後なら僕の用途では十分。
リアルタイムレコーディングしないし、打ち込みでテクノ作ったり、ボーカルミックスする作業なら全然問題ない。
持ち運びしやすい小さなオーディオインターフェースを買い足そうかなと考えていたけど差し当たっては不要かな

さて、このノートPCでどれぐらいの作業までならできるかなと実験をしてみた。

(1) 6分ぐらいの.wav波形をコピーして77個作ってDAWに取り込む
 合計で5GBちょっと。
 キャッシュが効かないように物理的に別のファイルにした。
 モノラル・ステレオが混ざっちゃってたなー検証としては片手落ち…
(2)各トラックにいくつかのプラグインを挿す
(3)バス・トラックを7個追加し、77個のオーディオトラックを適当にバスに振り分ける。
 バスにプラグインを挿す

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(1) の77トラックのオーディオトラックを単に再生するだけならCPU負荷は10%ほどだった。
CPU負荷的には余裕あるはずだが、極稀に音飛びが発生することがあった。
77tracks


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(2) 77個のオーディオトラックにそれぞれ3つのプラグインを挿した
 僕がよく使うプラグイン
bx_console 4000E
MaterialComp
FabFilter ProQ-3
CPU負荷は50%くらいで、まだまだ余裕があった。
230個のプラグインが使われている状態で、、これもなかなか驚きの結果であった。
track_effects

track_stress


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(3) 7個のバスを追加する。通常のミックスでオーディオトラックをグルーピングしたりすることを想定。
バス・トラックには少し重めの3つのプラグインを挿した。こんなふうな使い方をすることは自分はあんまりないけれどストレスチェックということで。
この状態でCPU負荷は70〜80%くらい。100%を振り切ってはいないけれど音飛びが発生するようになってきた。
TrueIron
Pulsar Mu
Shadow Hills Mastering Compressor
bus_effects
bus_stress



=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#

さて、ここまでの実験は、、、なんと省エネモードでやっていた!?!?!
今までノートPCを所有したことがなかったのでそういう機能があることが頭から抜けていた。
そこで、最大パフォーマンスモードで実験してみたところ(3)の250個のプラグインが稼働している状態でも60〜65%くらいで音飛びもしなくなった。
バッテリーは全然持たないけどな!!
パフォーマンス設定



=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#
今の所の結論
・電源使わせてもらえるカフェや会社の社食とかでならフルパワーで使える
・省エネモードでも歌ってみたMixなら十分使えそう
・昔のイメージでオーディオインターフェースがないとDAWは使い物にならんと思いこんでたが、時代は進んでいた


あとは↓については、また別の機会にレポートします。
・リバーブ・ディレイなど他の種類のプラグインを使ったり、バスが多段になったときなど、実践的なプロジェクトで作業結果
・Mixではなく作曲段階でのVSTiとか重いシンセを使ったときの挙動

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今回検証に使ったプラグインのご購入はこちら。僕がレギュラーで使ってるお勧め達です!




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ノートPCに負荷をかけたら放熱・排熱が必須!ということで、僕が使ってるノートPCスタンドも紹介してます。
DTM用のノートPCにお勧めのスタンド(自宅用・持ち運び用)


ラウドネスノーマライゼーションに対応したマスタリング手順

1年ちょっと前にも同じネタでちょっと書いたけど、当時はあんまり腑に落ちていなかった。
↓が以前の記事


その後、何曲か作るなかでようやく腹落ちしたので改めて書いておこうかと。
他の人が書いたり紹介している内容とカブる部分が多いと思うけど、僕なりの理解をメモするということで。

まず、以前は「TP -1.0dB -13LUFS」と書いたんだけど、僕はYoutubeにアップすることが多いから「TP -1.0dB -14LUFS」を最終出力にしようと最近思い直した。
この場合のミックス・マスタリングの手順をざっくりメモっておきます。

◎概要
ざっくりと以下の手順でやります。
※ラウドネスノーマライゼーションに関わらない点は割愛
  1. 思うがままにミックスする
  2. ラウドネス値を計測して-14LUFSになるようにボリュームを調節する
  3. TP-1.0dBFSを超えてしまった、クリップしてしまった場合はコンプ・リミッターで抑える


それぞれ、詳細を書いていきます

■思うがままにミックスする
マスターにコンプ・リミッター・マキシマイザーをかけずに思うがままにミックスする。
このとき K-20 メータを使って、最大音量が赤がつくかつかないかのあたりにするとほぼほぼ0dBFSを超えることはありません(クリップの心配はありません)
loudness_2mix


■ラウドネス値を計測して-14LUFSになるようにボリュームを調節する
出来上がった2Mixのラウドネス値とTruePeak(TP)を計測します。
K-20を使った場合、僕の場合はだいたい-20〜-18LUFSのあたりになることが多いです。
今回 -18.9 LUFS だったので -14LUFSにするためには 4.9dBボリュームを上げる必要があります。
しかしTPが -4.4dBだったので4.9dB上げると0.5dBオーバーするのでクリップしてしまう恐れがあります…
loudness_sokutei

そこで次の手順↓

■TP-1.0dBFSを超えてしまった、クリップしてしまった場合はコンプ・リミッターで抑える
波形のピークを抑えるためにいきなりリミッターを使うのではなく1〜2dB抑える程度ならRatio4:1くらいのコンプを掛けたほうがいい印象です。
ここ1年のなかで色々やった結果「コンプでピークを軽くつぶす → ボリューム上げ → TruePeakリミッター」の流れでうまくいってます。

↓のように1dB前後リダクションする設定で軽くコンプを掛けたところ、 -19.1LUFS, TP -5.5 となった。
-14LUFSにするために5.1dB上げる必要があるけど、TP-5.5dBだからクリップする心配はなさそうだと判断できる。
loudness_comp

というわけで↓のように「コンプ→ボリューム上げる→TPリミッター」を並べてみると、TPリミッターにはたまーに引っかかるという程度の -14LUFS、TP-1.0の音源が出来上がります。
loudness_finish


この結果の波形はこちら。波形で音の何がわかるんじゃい??ってツッコミ受けそうですが、、、
この-14LUFSの波形は、見た目にも痩せてるわけでもないし聴いた感じで音圧的なものが低いともあまり感じないし問題ないのでは?と思ってます。
※以前はこの後にマキシマイザーを突っ込んで波形をつぶして音を大きくした気になってましたが不要そうですね
loudness_master


さて、なんだかもっともらしく書きましたが、ここまで書いてきたことは実は↓の動画の受け売りです。
ただ、この1年で色々試してきた中で自分が持っているツール(DAW,プラグイン)でやり方を確立できて、その結果ラウドネスノーマライゼーションに対する理解が深まり腹落ちしたこともあって改めてここに記録として残そうと思った次第です。



ご意見や、そこ間違ってるぞ!みたいなことがあれば是非ご指摘いただければと思います。


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キックのピークを0dBFSにしてMix (海苔波形ができるまで)

DTMを始めて間もないころ(20年前)、自分の楽曲と市販CDの曲の音量差に愕然としていて悩んでいた。
市販CDの音源の方が音量が大きく聴こえる…
↓何が違うんだろうと、とあるトランスの曲をリッピングして波形を見てみた。
trance_ripping

思い出補正というか、自分の記憶ではリッピングした波形はめちゃくちゃ海苔波形だと思っていたんだけど、今あらためて見返してみると海苔波形ッてほどでもなかったな。
しかし当時の自分は次のように思った。
・なるほど!やっぱり4つ打ちのキックが波形的にも一番大きいんだな
・波形が0dBFSに張り付いてる状態にすると音が大きくなるんだな

そして、何を思ったか…次のようなプロセスで海苔波形的なものを目指してしまった。

キックのピークがマスターの0dBFSになるように合わせる。
キックのチャンネルにL2を挿して、キック自体のピークが0dBFSになるようにしたうえで、フェーダも0dBにする。
そうなるとキックをソロで再生したとき、当然マスターのピークも0dBFSになる。
この後、他のパートの音を足していくのでマスターにはL3を挿してクリップしないようにする。
※この時点で既に間違えていた
kick_0dBFS

●キックのフェーダは0dBにしたまま、他のパートの音量を調整する
funky_mix

うん、そりゃ当然クリップするわな…それをL3で押さえつけて見た目上はクリップしていない状態にしただけで。
その結果、見事な海苔波形が出来上がったのだった。
うんうん、キックも強くて爆音になったぞ…と。そんな風にして10年以上作り続けてしまった。アホや…
funky_nori




L3を外してみた結果を見てみると↓のようにものすごい勢いで波形を潰していたことが分かる。
常にリダクションメータが4〜6dB振れてる状態だったのだから当然だ…
funky_L3

こんなバカげたやり方をしている人は僕ぐらいだと思うけど、、、もしかしたら1000万人に1人くらいは同じ過ちをしてる人がいるかもしれないと思って、情報共有として恥をさらします。
これは完全に勘違いした間違った方法です。

※余談だけど、この記事のタイトルはエヴァのシンジくんのとあるセリフからインスピ
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