念のために最初に断っておくと、僕はメインのボーカル素材からピッチ補正ソフトを使ってハモリ生成するのが凄く苦手です。
修行の成果で少しはましになってきた気もするけれどまだまだ全然です。

今回はそんな僕の修行の成果として見つけた小技を書いていきます。
多くの人にとっては目新しい情報はないと思います。
僕のMIX日誌のようなものとして生暖かく見てください。

まずは、メインボーカル+上ハモ+下ハモの三本が同時になってる音源を。。。。
分かりやすいようにハモリ音量は実際のMIX時より上げてます。


はい、今回の最終結果がこれです!大したことないですね。

今回説明するのは3つ
1.下ハモをかろやかに
2.上ハモをふわっと
3.ボーカルをなんとなく広げる

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

■ 1.下ハモをかろやかに

上ハモを+3度にする場合、僕は下ハモは-4度にすることが多いです。
-4度というと、+5度の1オクターブ下になります。。。(あってるかな。。。?)

ハモリを2本重ねるときは+3,+5度が相性よさそうだけど、ピッチ補正ソフトで+5度すると音質的に×××です。
なので、ちょっとごまかすために-4度するのです。

で、単純に下ハモを重ねると重くなる気がするので、EQでがっつり低域を切っちゃいます。
次の画像のように、基音ぐらいまで削ると倍音が残るせいか上ハモを足したような軽やかかな印象になります。
hamo_low_eq


次の音源は、前半はEQなし、後半はEQでローカットです。
下ハモなのに上ハモを足したようなかろやかな印象に聴こえませんか??


■ 2.上ハモをふわっと

上ハモは+3度でまず作って、、ローカットするのは下ハモと同じ。

最近はまってる小技は、SonnoxのVoxDoubler(Widen)をインサートで刺すんだけど、あえてAuxModeにするというもの。
こうすると、ハモリ音の真ん中が消えて、左右にフワッと乗っかる印象になるです(主観です)

hamo_high_doubling

次の音源は、前半VoxDoublerなし、後半はVoxDoublerのAuxModeでインサート



ここまでの三本を同時に鳴らすと…



■ 3.ボーカルをなんとなく広げる

最後にリバーブではなくディレイを使って適当にボーカルを広げる小技

・ディレイタイム
結構適当で今回は130msくらいにしました。
これは曲のBPMとかによっても違うと思うので毎度適当に聴きながら調整してます

・ディレイタイムを左右で微妙にずらす
大体15ms〜30msくらいずらすとコーラス効果っぽく左右に音が広がる感じに聴こえます。
最近気に入って使っている ImperialDelayは左右のディレイタイムをずらすためのツマミがあるのでとても便利!

・モジュレータ?でフワッと広げる
これまた最近手に入れて気に入ったプラグインなんだけど、ディレイ音にGem MOD( DIMENSION )のコーラス効果っぽいのを足すとフワッと広がる気がします。
和田さんが方がリバーブにこのプラグインをかけるテクニックを紹介していたのを参考に僕はディレイに足してみたら良い感じににハマったので。
delay_mod




改めて、、最終音源。。。



まだまだ精進していきます!!!


===================