ドラムエンハンサー…とりわけキックを熱くするプラグインというと気になってしまう今日この頃。
今日はFreeのプラグインの『Diablo Lite』を見てみる。


この類のプラグインで「PUNCH(パンチ)」という何やらふわっとしたパラメータって、結局何してるんだろう?と気になる。
それを探るため今回もPlugindoctorに通してみたのだった。

Punchのつまみを回してみる…
diablo_punch


なんてことはない…アタックを強める作用をしているだけだった。
トランジェントシェイパー的な感じか。

では「CLIP」を回してみると…
diabo_clip


ひずみが加わるがっぽいが「SOFT」と「HARD」とでひずみのかかり方が違うようだ。
↑は「SOFT」の時の挙動。CLIPを上げると滑らかに(?)ひずみが加わる。
微調整がしやすい。

一方「HARD」は次のように閾値を超えた瞬間に歪む
diablo_clip_hard


ちなみに「SOFT」にした状態で「INPUT」を上げても滑らかに歪んでいく
diablo_input


余談だけど、OUTPUTでクリップさせてもあんまり歪まなかった。あくまで出力Gain調整に使うもののようだ。
diablo_output


次に、手元のデモ曲のキックに使ってみた。
↓のように、「元キック」→「コンプでアタックを少し強調したもの」→「DIABLOを使ったもの」を聴き比べてみた。
diablo_kik


波形のピークはつぶされて原音より下がっているが良い感じに汚されたせいかオケの中では埋もれず聴こえてくるような気がする。
無理やりCLIPさせているので、波形としては抑揚のないものになったような気がするけど、アタックの成分の密度が増したようにも見えるので、そのおかげでオケに埋もれにくくなったのかもしれない。
kick_hikaku



こういうあからさまに歪ませたりクリップさせたりするプラグインはあるようで持っていなかった。
マキシマイザーともリミッターともちょっと違う挙動のようにも感じる。
ディストーションとも違うけどオーバードライブっぽいというか。


もしかしたらシンセベースを熱くするのにも使えそうな予感がするから試してみようかな〜


◎参考

https://sawayakatrip.com/post-6148629810