だから囁くのさ

音楽の話とかとか

DTM Tips

【無料】低域を締める『BASSLANE』

今回のM3の新譜制作で使ったプラグインでめっちゃ感動したものがあるので紹介する!

今までも曲を作ってて、どーも低音がボヤっとしてて締まらないなぁ〜悩んでいた。
アナライザで確認してみると次のように、低域のステレオ幅が広がっていた。
キックのリバーブ成分や、ステレオ音源のベースがモワっと広がっていたのだ。
01_basslane_before

このモワっと広がった低域を締める処理をするために「BASSLANE」というプラグインを使った。


このプラグインは指定した周波数より下のステレオ幅を調整することができるというもの。
今回は300Hzより下の帯域をほぼほぼモノラル化してみた。
basslane_操作

そうすると、こんな感じで200Hz以下がほぼほぼモノラル化する。
02_basslane_after


こうするとどんな風な音になるかというと次のような感じ。
前半がBypass、後半がBASSLANEを使った状態。
好みはあるかと思うけれど、僕はBASSLANEを使って低域が締まった感じのほうが好きだあーと思ってる。

basslane_効果

さて、、、僕は今回たまたまBASSLANEというプラグインを発見したおかげで低域を締める処理をできたんだけど、このプラグインは大昔からあったわけではなくって、割と最近出てきたものだ。
ということは、低域を締めるための処理はもっと他にもあるということだと思うんだけど、、

ほかの人のテクニックをもっと知りたい…

ところで今回紹介した無料のBASSLANEの上位版である有料の「BASSLANE PRO」というプラグインも存在する。こちらも興味あるんだけどパラメータが多すぎて僕には使いこなせる自信がないw
でも、興味ある人はドゾーー


コンプのリリースタイムの意味とは?

先日、コンプレッサーの挙動を可視化するWebサイトを見つけた。
Threshold、Ratio、AttackTime,ReleaseTimeを変化させたときの波形の変化をリアルタイムに表示してくれるものだ。
一部「ん?」って思う挙動もあるけれど概ねよくできている。
コンプの各パラメータの働きがリアルタイムに確認できるので初心者にとってもすごくわかりやすいと思う。


コンプの挙動_00_いろいろ動かしてみた


このサイトを色々試していたところ、リリースタイムの挙動の理解が進んだなぁというか、僕自身の理解が間違っていたところに気づけた部分があったので紹介したい。

リリースタイムは「入力信号がスレッショルドを下回ってから圧縮をやめるまでの時間」と説明されることが多いように思う。
確かに、次の画像のようにその通りではあるんだけれど…実際に音がどんなふうに変化するのかの説明になっていない。
これが初心者がコンプを難しいと感じる一因のような気がする。
コンプの挙動_01_リリースタイムの基本

さて、次のように全体のゲインを上げて、圧縮後の波形のピークが元の波形とだいたい同じくらいになるようにしてからリリースタイムを変化させてみた。

コンプの挙動_02_リリースタイムの本当の姿

こうすると、リリースタイムが短いと元の波形の減衰部分が膨らんで波形が太ることがわかる。
これを見るとリリースタイムをどういう意味合いで設定すればいいかがイメージしやすくなるんではないだろうか??

自分自身の勉強にもなったので情報共有ってことで載せます。

ステレオのボーカル素材をモノラルに変換する手順

歌ってみたMIXをやっていると、たまーにステレオのボーカル音声を受け取ることがある。
できればモノラルが扱いやすいのだけど、歌い手さんが使用しているアプリの仕様上、モノラル出力ができないものがあったりするらしいです。

ちょっと前までは受け取ったステレオ素材のままMIXを進めていたんだけど、やっぱりエディット作業とかがやりづらく感じ、やっぱりモノラルが良いなと思ったのでどうしようかなと…。

ステレオ音声でも片方のチャンネルの位相を反転させて無音になるのであれば、単にモノラル音声がステレオフォーマットになってるだけなのでステレオファイルをモノラルに分割すれば良い。

しかし、僕が受け取る殆どのステレオ音声は位相反転させても無音にならない…
それでも、LRのどちらかのチャンネルだけ使うようにしてしまおうかとも考えたが今回はひと手間かけて心の平穏を得ようと考えたので、その手順を記録しておこうと思う。

ここではStudioOneを使った方法を記載するが、基本的には他のDAWやプラグインを使ってできるはず。

  1. ステレオのチャンネルに「Mixtool」を挿して「MS Transform」をONにする
    こうすると、LがMid成分、RがSide成分となる。
    02_MS成分を分離する設定

  2. この状態でバウンスすると、次の画像のようになる。
    03_MS成分が分離された

  3. M/S成分に分割された .wav ファイルを右クリックして「モノファイルに分割」を選択する
    ここで注意なのが「プール」タブに表示されているファイルを右クリックしても目的のメニューが開かない。
    「ファイル」タブから目的のファイルを探し出して右クリクする。
    04モノラルに分割
  4. 次のように、LRのチャンネルに分割されたファイルが出来上がるので、Lチャンネル側を使う。
    05_分割されたファイルのLチャンネルがMid成分

  5. 無事に、ステレオ音声のMID成分をモノラルファイルにすることができ、これを使ってMIXを進めていく。
    06_モノラルになった音声

ボーカルさんから受け取ったボーカル素材がステレオだった場合、この手順を参考にしてみてください!

他にもっと良い方法があればぜひ教えてほしいです〜



歌ってみたのハモリ作成テクニック

念のために最初に断っておくと、僕はメインのボーカル素材からピッチ補正ソフトを使ってハモリ生成するのが凄く苦手です。
修行の成果で少しはましになってきた気もするけれどまだまだ全然です。

今回はそんな僕の修行の成果として見つけた小技を書いていきます。
多くの人にとっては目新しい情報はないと思います。
僕のMIX日誌のようなものとして生暖かく見てください。

まずは、メインボーカル+上ハモ+下ハモの三本が同時になってる音源を。。。。
分かりやすいようにハモリ音量は実際のMIX時より上げてます。


はい、今回の最終結果がこれです!大したことないですね。

今回説明するのは3つ
1.下ハモをかろやかに
2.上ハモをふわっと
3.ボーカルをなんとなく広げる

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

■ 1.下ハモをかろやかに

上ハモを+3度にする場合、僕は下ハモは-4度にすることが多いです。
-4度というと、+5度の1オクターブ下になります。。。(あってるかな。。。?)

ハモリを2本重ねるときは+3,+5度が相性よさそうだけど、ピッチ補正ソフトで+5度すると音質的に×××です。
なので、ちょっとごまかすために-4度するのです。

で、単純に下ハモを重ねると重くなる気がするので、EQでがっつり低域を切っちゃいます。
次の画像のように、基音ぐらいまで削ると倍音が残るせいか上ハモを足したような軽やかかな印象になります。
hamo_low_eq


次の音源は、前半はEQなし、後半はEQでローカットです。
下ハモなのに上ハモを足したようなかろやかな印象に聴こえませんか??


■ 2.上ハモをふわっと

上ハモは+3度でまず作って、、ローカットするのは下ハモと同じ。

最近はまってる小技は、SonnoxのVoxDoubler(Widen)をインサートで刺すんだけど、あえてAuxModeにするというもの。
こうすると、ハモリ音の真ん中が消えて、左右にフワッと乗っかる印象になるです(主観です)

hamo_high_doubling

次の音源は、前半VoxDoublerなし、後半はVoxDoublerのAuxModeでインサート



ここまでの三本を同時に鳴らすと…



■ 3.ボーカルをなんとなく広げる

最後にリバーブではなくディレイを使って適当にボーカルを広げる小技

・ディレイタイム
結構適当で今回は130msくらいにしました。
これは曲のBPMとかによっても違うと思うので毎度適当に聴きながら調整してます

・ディレイタイムを左右で微妙にずらす
大体15ms〜30msくらいずらすとコーラス効果っぽく左右に音が広がる感じに聴こえます。
最近気に入って使っている ImperialDelayは左右のディレイタイムをずらすためのツマミがあるのでとても便利!

・モジュレータ?でフワッと広げる
これまた最近手に入れて気に入ったプラグインなんだけど、ディレイ音にGem MOD( DIMENSION )のコーラス効果っぽいのを足すとフワッと広がる気がします。
和田さんが方がリバーブにこのプラグインをかけるテクニックを紹介していたのを参考に僕はディレイに足してみたら良い感じににハマったので。
delay_mod




改めて、、最終音源。。。



まだまだ精進していきます!!!


===================



StudioOneのRoomReverbが意外と使えるという話

しっかり書こうと思ったんだけど駄目だぁ…体力と気力と時間の限界…

まずは次の音源を。「ルリコアイシテル」という気持ち悪い僕の声にはStudioOneというDAWに最初からついているリバーブだけを使用している。


このボイストラックには次のように2個のRoomReverbを使用した。
StudioOneRoomReverb

1個めは狭い部屋の鳴りのような感じで初期反射を強調し「リバーブ掛かってる感」を出す。
2個めはいわゆるリバーブっぽい響きがあとから付いてくるようにプリディレイを長めにしつつ初期反射を聞こえないようにして残響だけになるように設定。

このリバーブを2段がけするテクニックは色んな人が解説してるので知ってる人が多いと思うけれど、僕は↓の和田さんの説明が一番わかりやすかった。


このテクニックをStudioOneのRoomReverbだけで行ったのが冒頭の音源というわけ!
ちょっと急いで作った音源なので詰めが甘いけど、意外と使えるっしょ?ってのが少しでも伝わればいいなぁ〜と。

まぁ、こんなことを書きつつVintageVerb買おうかなぁとか、他にボーカル用に使いやすいリバーブないかなぁとか探して入るところです

Vocalトラックのハイ・シェルビングEQは意外と強め 【歌ってみた】

ちょっと前にゲットしたVSM-3というエンハンサーのようなサチュレーターのようなプラグインがものすごくグッときたから紹介する記事にしようかなーと思ったんだけど、、、
このプラグイン自体は古いものですでにいろんな人が紹介記事を書いているので僕が書いても今更感があるなと。
そんなわけで、このプラグインを僕の最近のMIXの中でどういう風に使ってるかをメモとして書いておこうかなと思った次第。

最近は歌ってみたMIXをやらせてもらうことが多く VSM-3をボーカルの処理にも多用しているので、ボーカルに使った例を紹介しようと思います。
※マスタートラックに挿してガッツを追加することも多々あります

まずはボーカル音声を。
前半が処理前、後半が処理後です。
後半の方がボーカルの音量自体は下がってるのですが埋もれずに前に出てるかなと。

vocal:けいかちん

そして今回のボーカルトラックにかけたプラグイン
vocal_effect_chain2
LALA(LA-2Aモデリング)VSM-3SSL4000Emaag EQ2

さて、VSM-3の使い方の紹介といいつつ、この記事のタイトルにも繋がるのですが、まずはEQの話を。
この後書く内容は、あくまで僕のやり方…です。

音圧が高くにぎやかなオケの中でボーカルを目立たせるためにハイのシェルビングEQで高域を持ち上げます。
これが僕がボーカルMIXを本格的にやり始める前に想像していたより結構がっつりなんす。
もちろん録音状況や素材によって実際のブースト量は変わりますが、今回の素材ではシェルビングで
●チャンネルストリップで8kHzより上を10dBくらいブースト
●後段の Maag EQで10kHzより上を3.5dBブースト
と2段構え。
一口にシェルビングといってもカーブはEQごとに違うので、なんとなーく音を聴きながら良い塩梅を探してみました。
1段で済む場合もあります。

あ、余談だけどハイをがっつりブーストした結果、なんかちょっと線が細くなったなぁ。。という場合は200〜400Hzあたりを軽くブーストするとコシが強くなる感じがします。
今回もチョコっと低域も持ち上げてます。

=====

ここまでの話だけだと、EQでハイをブーストすれば良いだけということになるのだけど、
EQでブーストするといっても元の素材に高域の成分が含まれていないと全然高域の音量は上がんない。
そこで、サチュレータとかの出番!というわけ。
※この辺りも既に語りつくされたテクニックだと思うけど

VSM-3は元の素材に倍音を加えまくってもともと存在しなかった(少なかった)帯域に音を足してくれる感じ
(かなり嘘を含んだ言い方のような気もするけど雰囲気はそんな感じかな…)
VSM-3_倍音

EQの前にVSM-3を挿すことによって、EQで高域をブーストした時に伸びが良くなるような感じがします。
なので、今回の話でいうと、VSM-3を別のサチュレーターに差し替えてもいいんだけど僕が持っているプラグインの中では現時点でVSM-3がダントツに使いやすい!!
というところです。

VSM-3がどんなに凄いか!ってのは僕以外の人がいっぱい記事を書いてくれてるので色々検索してみてみてください!

購入はこちらから!

【動画紹介】歌ってみたのハモリパートの作り方

自分の中でネタを絞り出す余力がないので最近見かけた参考になる動画の紹介!

歌ってみたMIXをやる中でハモリパートを作るってことがよくあるんだけど、僕は知識や技術が乏しくちゃんと作れてないなぁ…と思っていたところ。。。
Keinoazaさんという方が最近アップしてくれた動画がとっても勉強になった。

ハモリパートを作る際「3度上・下」とか「キー・スケールから外れた音を使っちゃいけない」というようなルール的なことはなんとなく知っていたけど。。。そもそも、、、
ミックス対象の曲のキー・スケールをどう把握すればいいんだ!?!?
という低レベルな悩みを持っていた。。。

そんな基本的なことを教えてくれる動画です!
僕にはとっても役に立ちました。
細かい音楽理論とかはとりあえず置いておいてハモリを作れるようになるよ!というコンセプトで30分ちょいで説明してくれてます。
この動画のおかげで単純なメジャー、マイナースケールのキーを簡単に把握できるようになりました!!
※バカみたいな話だけど僕にとっては画期的なこと…


メジャーとマイナーは表裏一体っていうのが目からうろこだったなぁ〜はい。
今後の歌ってみたMIXのレベルアップにつながりそうな気がしてます!

今回の学びの成果


高音圧のオケにボーカルをMIXする【歌ってみた】

パツパツに音圧が上がってる(マキシマイズ)されているオケにボーカルをミックスすると『鬼の金棒のような波形』になってしまうなぁ…ボーカルが浮くなぁ…というのがちょっと前までの悩みだった。
こんな風な。
kanabou

この悩みについて一応の解決というか一つの終着点にたどり着いたので記録として書いておこうと思った。

まず鬼の金棒のようになってしまっていた原因は↓のような感じ。
  1. ボーカル素材に強めのコンプをかけるのは悪だと思い込んでいた。
    結果としてかなりダイナミックレンジの広い音源になってしまっていた。
  2. それに対してマキシマイザーがかけられたオケはダイナミックレンジがかなりせまい。
  3. パツパツのオケにダイナミックレンジが広い(音圧が低い)ボーカルをMIXするとき、ちゃんと聴こえるようにするためにボーカルトラックの音量を結構上げる必要があった。
  4. 結果として、ボーカルがオケから飛び出すような波形になり、ボーカルが存在するところだけとげとげしたような波形になる。

ボーカルの線が細くてオケから浮いて聴こえる
悩ましい…と思っていたところ。。。次のような、まさに自分の悩みに対するアンサーの一つを提示してくれることを予感させるサムネイルの動画が目に飛び込んできたので早速見てみた。

なぜかボーカルが混ざらない!ミックスがうまくいかない理由!わーだー専門学校じゃねぇよ〜作曲家のためのエンジニアリング〜【DTM 歌ってみた ミックス師】


かなり目からうろこだった!
動画の内容を歌ってみたMIXの場合に置き換えると『ボーカルの音圧(ダイナミックレンジ)をオケに合わせる』ということだと理解した。
つまり、マキシマイズされたパツパツのオケにMIXするなら、ボーカルもコンプでぶっ潰せ!!ということと自分は解釈し…ちょっと試してみた。
mix_wav

ちょっと…やりすぎた感はあるけれど…次のような波形になり、聴いた感じもボーカルがオケの中にビシっと安定したような気がする。
まだまだ下手糞だけど今までの歌ってみたMIXをやり直したくなるくらいには少なくとも自分の中ではかなり手ごたえを感じた。
mix_result
ちなみにこの音源、、マスターにコンプもマキシマイザーも入れてないんだけどラウドネスを14LUFSに合わせた時点でピークがー1.5dbFSに満たなかった。
YoutubeやSpofityなどが規定してるラウドネス値は無茶なマキシマイズが不要になる絶妙なところなんだなーってのを改めて実感した。


余談だけど…
ラウドネスノーマライゼーションを意識し始めてからマスターにマキシマイザーを使わなくなったのだけど、そのころからボーカルに限らず、インスト曲でもMIXがまとまらない…一部のトラックが浮く…って悩みが増えた気がする。
それでちょっと実験したのだけど、ボーカルが浮きまくった2MIXを強めのコンプかマキシマイザーでつぶしたら浮いてたボーカルがオケに密着したように聴こえた。
total_comp_test

マキシマイザを使わなくなった結果、浮いた部分が潰れなくなったので、浮いてるトラックのダイナミクスレンジがほかのトラックと合ってない…っていう僕のMIXの下手さ加減が自覚できるほどまでに顕在化したのだな。
今後はボーカルMIXに限らずトラックのダイナミックレンジにも気をつかってMIXをしていこうと思う。
あと、マスターにマキシマイザーやコンプを強めにかけながらミックスすると、ミックス中の失敗を隠すことになってしまうなぁと感じたので今後は気を付ける!

ボーカル素材の手コンプのやり方を逆にしてみる!!『歌ってみた』

今回は手コンプというかボーカル素材にボリュームオートメーションを書いてみた話
テクニックとしては特に目新しいものはなくて、単なる僕の作業記録というか気づきのメモとかになります。

さて、本題です。

↓のような音量差が大きいボーカル素材は、今まではコンプで大きいほうを潰して全体の音量差を小さくしてました。
01_vo_org


こんな風に。
02_vo_fet_comp


これをやると、リダクション量が大きいほど、どーしても声が引っ込んだように聴こえてしまうから解決したいなと前々から思っていた。
そこで今回はとあるMIX解説動画(後述)を観た影響でボリュームオートメーションを書いてボーカルトラックの音量の凸凹を均していく処理を試してみた。

いわゆる手コンプというやつかな。

ただし、コンプというと大きいところを小さくすると思うのだけど、僕の耳の感度が悪いので「聴こえないところのボリュームを上げる」という作戦でやってみた。

まずオケとボーカルを同時に流す。
ボーカルの音量が大きい区間が違和感なく聴こえるようなバランスになるようにボーカルトラックのボリュームを設定する。
その状態でうまく聴こえない区間のボリューム上げるような形でオートメーションを書く。
↓こんな風に
03_vo_automation


うるさいところを叩くより聴こえないところを上げる方が特別なテクニックがいらないように感じた。
僕にはこのやりかたが合ってるなぁと思った。

見ての通り滑らかなボリュームオートメーションを書くというよりは指定区間の音量を上げる(下げる)という操作をするにとどめた。
歌い手のニュアンスをなるべくそのままにしたい、というのと、あまり細かくやりすぎても労力に見合った効果が得ずらいと感じたためだ。

そうそう、StudioOneのクリップ・ゲイン・エンベロープの機能を使うと、ボリュームオートメーションの結果が即座に波形表示に反映される点がとても良い!お勧めです!!
04_vo_editing


そんなこんなで↓が手コンプした後にすこーしだけコンプをかけて整えたものと、がっつりコンプでつぶしたものを並べたもの。
05_hikaku


波形的にも、聴いた感じにも、、、あれ!?あんまり違いが感じれない!?!?!?!!?!?
ががががーん。。。。

まだまだ修行が必要そうだけど、、、いや、細かい部分の完成度はやっぱり手コンプの方が上だし!!!!
※思い込み…そう思いたいだけ!??!

めっちゃ頑張ったし!メイン、コーラス合わせてオートメーション書くのに5時間くらい使ったし!
06_all_automation


今回のやり方でボーカル処理したMIXがこれになります。(2021/06/17 更新)
ウンチクをたくさん書いた割りに…というクオリティで申し訳ないですが
MIX全体のクオリティはともかく、ボーカルは聴きやすくなってるかなと〜


============

最後に、今回のチャレンジをするきっかけとなった動画を紹介します。
以前の記事でも紹介した動画ですが、長いので今回の話にかかわるところから再生が始まるように設定しました。


StudioOne ゲイン・エンベロープの紹介動画


============

そうそう、、、、最後の最後に。
今回のようなボーカルのボリューム処理を補助してくれるプラグインっていくつかあるよね。
例えば Waves VocalRiderや、小さいところを持ち上げてくれるという意味でWavesのMV2とかMaxxVolumeとか。

でも、今回のオートメーションの結果を見ると、↓のように、小さいところの持ち上げ幅ががっつり違ったりする個所とかもあるので、少なくともMV2,MaxxVolumeはダメかな…とも思う。
けど時間を作って試してみたいとは思う。
07_biggggg



2022/11/10 追記
オートメーションを書くとクオリティを細かく突き詰めることができるんだけど、MeldaのMAutoVolumeというプラグインがとっても良かったので紹介してます。
WavesのMV2,MaxxVolumeよりも結構いい感じだと思う。

【動画紹介】ボーカルへのEQを怖がらない

先週に引き続き、Mix勉強用の動画紹介!

(201/05/16 15:50 加筆)
こちらの和田さんの動画を見てShelfタイプのEQの効果について学んでからサンレコ企画の動画を見るとすごく理解が深まる気がしました。
■超初心者向けEQ(イコライザー)の使い方!わーだー専門学校じゃねぇよ〜作曲家のためのエンジニアリング〜【DTM DAW 宅録】


サンレコの企画でいろんなエンジニアさんのMixテクニックをインタビューで聞いたり、実際の作業風景を見せたりしてくれる催し物のアーカイブ動画。
その中で観始めて気になってる動画が↓です。
合計1時間半くらいの動画のうちまだ3割くらいしか観れてないけれど凄く面白いです。

■『歌を際立たせるプロのミックス技法【前編】』 by 渡辺省二郎(サンレコ クリエイティブ・ラウンジvol.1 2021年3月21日)


この動画の中で『イメージした音に近づけるためのEQを怖がらない!ガンガンやる!位相がずれるとかそんなの関係ない!』って話しているシーンがあって参考にしてやってみた。
↓ボーカルに3〜6dB以上ブーストするなんて今まではビビって出来てなかったけど…
今回はガッツリとブーストして、ガッツリ潰すをやってみた。(といいつつ少しビビった設定)
なかなか良い結果になった。
vo_eq_comp


最近、なんとなくビビってEQをカット方面に使うことが多かったけれど音がイメージした方向に近づくならガンガンブーストもありだな!

ところで、音作りの段階のEQはやっぱり↑のような4〜6バンドくらいのパラメトリックEQが良いね。
Pro-Q3とかはめちゃめちゃ使い勝手は良いんだけど細かくポイントを追加できすぎちゃうし、アナライザの視覚情報にも惑わされちゃうし。
音作りの段階では、音を聴くのに集中してパラメトリックEQのつまみをグイグイ弄るほうがゴールに近いね。
先日API550Bを使ってみたときに感じたことが更に実感として腹落ちした。


今日紹介した感じの『完成形の曲のMix過程を解説しながら進めてくれる動画』って貴重だなー。
テクノ、トランス系で日本語の動画があると良いなぁ。
Youtubeを検索するとMixを説明しながら見せてくれる動画は結構あるけど外人さんがやってるものが多い。
英語が聴き取れなくて、なんでその操作したの?が全くわからなくて参考にならなかったり難しかったり。

Tipsや個別のテクニックを紹介してくる日本人の動画もものすごーく勉強になるけれど、完成している曲のMix過程を解説してくれる動画って少ないからとても貴重だと思うので紹介してみた〜

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