だから囁くのさ

音楽の話とかとか

plugindoctor

Plugindoctorで遊ぶ: Little Radiator 5 - アナログ感 -

僕が好きなサチュレータプラグインが現在無料配布してるとの情報をゲットしたので、Plugindoctorを通した結果を貼り付けていこうと思う。

(2022/12/28更新) ↓のオフィシャルサイトでカートに入れると無料でゲットできるみたい〜
https://www.soundtoys.com/product/little-radiator/


まずは周波数特性。低域がほんのり膨らんでる
LittleRadiator_周波数特性 

周波数特性にノイズを加えたところ
Honeycam 2022-11-03 14-18-34

倍音特性にノイズを加えたところ
Honeycam 2022-11-03 14-20-01

そして、肝心の「HEAT」ツマミを上げて、倍音を増やしたところ
Honeycam 2022-11-03 14-21-08

ノイズを加えるとかなり汚れる感が出る気がするので、僕はノイズ無しでHEATを調整する感じで使ってます!

Pulsar Massiveのアナログ感 : Plugindoctorで遊ぶ

先日Pulsar Audioから「Massive」というManley Massive Passive EQをモデリングしたイコライザプラグインがリリースされた。
MassivePassiveの実機を触ったことはないから深い思い入れがあるわけでもないのだが、
Pulsar Audioというと、僕が愛用しているMu,1178,Smasherの発売元なので興味がわいた。

とても有名なイコライザのモデリングプラグインだけに、すでに多くの人がレビューしているから僕が書き足すことはほとんどないんだけど、Plugindoctorで観測しながらプリセットをみていて気付いたことを書いてみる。

次の2点につて。
・歪み特性
・Analyzer画面が不自然?
・負荷


■ 歪み特性
プリセットを見たりぐりぐりつまみを弄っていて気付いたのだが、一番左側のバンドのGainを上げ下げすると歪み(倍音)が発生する。
こんな風に。
PulsarMassive_歪み特性

ぐぐっとアナログ感がが出るのだ。

そして、次のように左側2バンドをシェルビングにしてブースト&カットすると、周波数特性的には大きなブースト・カットが発生していないのに歪むというアナログ感をニュルっと足すことができる。
PulsarMassive_Shelfブーストカット_サチュレーション

プリセットを見ていても、そのように設定しているものがあった。
これは面白い効果だなぁと思った。



■ Analyzer画面が不自然?
これまたプリセットを次々に切り替えながらPlugindoctorで観測していて思ったのだけれど、、、、

MassiveのAnalyzer画面に表示されている黄色いラインと、Plugindoctorで観測された周波数特性とで形が大きく異なっている。
どちらを信じるか…だが、、、MassiveのUI表示の方に違和感がある。
ウーム。

次の例は、気になったプリセットをいくつかピックアップしたものだ。
PulsarMassive_temp_femalevocal
PulsarMassive_temp_metalkick
PulsarMassive_temp_rockbass
PulsarMassive_temp_sweet_saturation

うーん、MassiveのUIは微妙に違和感があるから↓のようにアナライザ部分を非表示にして運用して耳で判断した方がよさそうに思う。
この方がアナログ機材感も出るしね!
PulsarMassive_SimpleUI


■ 負荷
処理負荷は結構高い…
Pulsar Muや僕が愛用してるチャンネルストリップ bx_console SSL 4000Eなどと比べると4倍以上の負荷になっている。
バスやマスターで使うことになるかな。
PulsarMassive_負荷


最後に音ですが・・・・
前半Bypass、後半 ON


うーん、自分の耳では凄さとかよくわからないけどwww
これから多用することになるかもしれん…

あとあと、2022/6/26まで、イントロセールでPulsarユーザは€59でゲットできるからお早めにね!!
PulsarMassive_intro_sale


↓めちゃめちゃ良い感じのレビュー記事



PluginBoutiqueでのご購入はこちら



Plugindoctorで遊ぶ: Tape (Softube)



今回はSoftubeの「Tape」をPlugindoctorで見てみる。
Plugindoctorのちょっと前のバージョン、少なくとも 1.4系の頃はSoftubeのプラグインは軒並み観測することが出来なかったんだけど、1.6あたりから観測できるようになったみたい。


Tapeって、挿してもあんまり音が変わったように聴こえないんだけど……の、謎に迫る。

さて、Tapeの挙動に大きく影響する主なパラメータが↓の3つ。
Tape_param_ss
  1. TYPE
    テープの種類を選択するボタン。
    周波数特性や歪み特性(倍音)の特徴を選択するもの
  2. AMOUNT
    名前の通り、どれぐらいの強さでテープの特徴を音に付与するか?というような意味合いのものだと思う。
  3. TAPE SPEED
    テープの回転速度、、、なのかな。
    実機を使ったことがないから、どういう風に使い分けをするのかよくわからんけれど、Plugindoctorで観測した感じだと周波数特性に影響が出ていた。
    歪み特性には大きな影響は出てなさそうに見えた。


さて、この後は、TYPE別に、AMOUNTを動かしたときに、歪み特性(倍音)と周波数特性がどうなるかを見ていく。
淡々とスクショを張り付けたのち、最後に考察を書く。

■■ TYPE A ■■
●歪み(倍音)特性
歪み特性_A
●周波数特性
・回転数 1(7/8)
周波数特性A_01
・回転数 3(3/4)
周波数特性A_03
・回転数 7(1/2)
周波数特性A_07
・回転数 15 (Default)
周波数特性A_15
・回転数 30
周波数特性A_30


■■ TYPE B ■■
●歪み(倍音)特性
歪み特性_B
●周波数特性
・回転数 1(7/8)
周波数特性B_01
・回転数 3(3/4)
周波数特性B_03
・回転数 7(1/2)
周波数特性B_07
・回転数 15 (Default)
周波数特性B_15
・回転数 30
周波数特性B_30



■■ TYPE C ■■
●歪み(倍音)特性
歪み特性_C
●周波数特性
・回転数 1(7/8)
周波数特性C_01
・回転数 3(3/4)
周波数特性C_03
・回転数 7(1/2)
周波数特性C_07
・回転数 15 (Default)
周波数特性C_15
・回転数 30
周波数特性C_30



★★★ 考察 ★★★
■歪み(倍音)特性
AMOUNTを増やせば、それに応じて倍音も増えるのはTYPE共通。
  • TYPE A
    A奇数倍音がシンプルに。
  • TYPE B
    複雑な倍音が付加される感じ
  • TYPE C
    奇数、偶数の倍音がすっきり足されるように見受けられる。



■周波数特性
TYPE共通で、回転数を「30」にするとハイが持ち上がる傾向にある。
UIの「15」と「30」の間に「LESS BASS」と書かれている。ハイが持ち上がるから相対的にBASS(LOW)が下がるということなのかな。

回転数のデフォルトは「15」だが、回転数「15」「30」では、AMOUNTの影響をほとんど受けない。
逆に回転数「7」以下の場合、AMOUNTの影響を大きく受ける。
ただし、AMOUNTのデフォルト値の「5」以下では、ほとんど影響は見られない。

  • TYPE A
    基本的にはフラット。
    回転数を「7」以下に下げた時、AMOUNTを上げるとハイが下がる。
    少し耳にうるさい音を抑えるのに使えるかもかも。
  • TYPE B
    250Hzよりしたがふっくら盛り上がってる。
    今回の計測をする前から、マスターにTYPE Bで挿すと低域が暖かくなるなぁと感じてはいたが、その証拠がここで見られた感じ。
    回転数を上げるとドンシャリな周波数特性になるのかなぁ。。。。今度試してみよう。
    回転数が低い時のAMOUNTから受ける影響が意味不明すぎる。。。「7」の時はピンポイントで耳に痛そうな周波数が抑えられるのが面白い。これも今度試してみよう。
  • TYPE C
    Bよりは低域が抑えめでフラット気味。
    回転数「15」でもAMOUNTを強めるとHighに寄る感じになる。
    今まで、静かなピアノ曲とかのマスターに挿すといい感じだなぁと思ってたけれど、回転数「15」「30」の時はHighが伸びる感じになるからだったのか。



最後に…
結構前から、マスタリングの時にマスターに挿してはいたんだけど、正直なところ TYPE Bくらいしか耳で特徴を捉えることが出来てなかった。
「TYPE Bは4つ打ち系のダンス、ポップスに合うなぁ」と。
挿しても音が大きく変わったように聴こえなかったからこれ、挿す意味あるんか????って思ったりしていたw

それもそのはず。
今までは回転数「15」、AMOUNTも高くても7を超えるかどうか、、、くらいの設定でしか使ってなかったのだが、今回の計測結果を見て納得。
回転数「15」の場合、周波数特性はTYPE Bくらいしか特徴が出ない。
AMOUNTも「7」程度では回転数を下げたところでそれほど大きくは周波数特性に影響しない。。。

そう、、、実際に音は(ほとんど)変わっていなかったのだ!!!

プラグインの特徴をつかむためには、極端な設定を思い切ってグイっと試さないとだめだな!!!というのが教訓であった。。。。

Plugindoctorで遊ぶ: Tape MELLO-FI (Arturia)

去年末に公開記念で無料で配布していたArturiaの Tape MELLO-FI というテープシミュレータを試してみた。
tape_mello_fi


昔Arturiaのソフトシンセを使ったときに激重だったので当時の悪印象が残っていたが、このプラグインはかなり軽量だった。

以下の機能を見ていこう
・テープストップ
・フラッター、WOW
・トーン
・フィルター
・サチュレーション(コンプ)

■テープストップ
再生停止ボタンを押したらゆっくり止まるアレな感じの再現だ。
テープを止めるスピードを選択することができて、最大8小節の長さで止めることができる。
この機能を使うためだけに導入してもいいんじゃないか?って思ったw
音を聴いてみてほしい

tape_stop


■フラッター、WOW
テープの回転速度を不安定にする設定かな?強めにひねるとピッチがグネグネ。
これも、わざと効果を狙った場合にはすごくハマる感じ。
ボーカルにかけると音痴に聴こえてしまうけど、パッド系とかに使ったらいい感じに厚くなったりするのかも

tape_mello_flutterw

■トーン
ON・OFFボタンがついていて、ONにするだけでかなり極端な周波数特性になる。
ノブをひねると、低域・高域のどちらに寄せるかを選ぶことができる。
今回はボーカル素材にかけてみて、少し高域に寄せてみた。

ラジオボイスというか、古めかしい音になる。昔のテープはこういう音だったのか??

良い感じに汚れるので、オケの中でもどっしりした感じになる印象だった。
極端な音の変化になるので、この音を狙って出したい場合はピンポイントで使える感じ。

tape_mello_tone


■フィルター
Qが狭いLPF,HPFだ。
エフェクティブに使う感じも良いかも。

tape_mello_filter

■サチュレーション(コンプ)
挿しただけで奇数倍音が発生していて、Driveを高めると暖かな音になる印象。
入力がピークを越えると緩やかにコンプがかかる。ちょっとだけクリップさせるとヌルっと歪んで良い感じ。
tape_mello_saturation
tape_mello_comp

WEARというノブがよくわからないんだけど、ちょっとひねるだけでノイズのようなものが発生する。
音もザラつくような印象で。これもローファイ感を出したいときに使えばいいのかな〜
tape_mello_wear


■■ まとめ ■■
定価99ドルになってるプラグインだけど、その価格で買うか?というと微妙w
セール時期に、また安くなったり無料配布とかあるかもしれないから、それを狙うのが良いかなぁ。

テープストップの質感はすごく気に入った。
SoftubeのTapeより良い感じだから、この効果を使いたいときは迷わず立ち上げるだろう。

ラジオボイスとか古めかしい音をわざとらしく作りたい場合にも活躍しそう!

Default設定でサチュレーション効果をうっすらかけるだけでも良いかもね!

そんな感じで〜


Plugindoctorで遊ぶ: Vintage Warmer2...それでも俺はマキシマイザーを求めるのか

VintageWarmer2


かなり昔に自分が作った曲の迫力を出すことを模索している時に「音を大きくする本」に出会い、おそらく間違った解釈で突っ走った結果ますます音が貧弱になった苦い経験がある。
それは、↓で懺悔したが。

音を大きくする本 (Stylenote Nowbooks3)
永野 光浩
スタイルノート
2006-11-13



だから、この本に対しては不信感しかない。
そして今回話題にしようとしているVintageWarmer2はその著者が激推ししていたプラグインである。
今日までは、その苦い経験から VintageWarmer2を避けてきていた。
値段もそれなりにするし、、、というのもあった。

しかし、ここのところの黒金の散財の結果、VintageWarmer2のセール時の価格はそれほど高くもないかなという感覚になってきて、じゃぁ、せめて試用版だけでも試してみるか。。。と、この記事につながる。


まずは自分の音源にかけてみる。
次の3種類が連続で流れる。音量感は揃えた。
Bypass→VintageWarmer2オン→ちょっと強めにかけた

※選んだ音源が悪かったか、、、ちょっと違いが分かりづらいかな。

いわゆるマルチバンドコンプ+リミッター(マキシマイザ)的な働きをするプラグインなので、ゲインリダクションが上がれば飽和感も増して音にまとまりが出るような気がする。
強くかけすぎると音のパンチは損なわれておとなしくなった印象だけど、2番目の音源くらい適度にかければグッと締まった音になる気がする。

結論からすると、、、、結構使える!!!
次のセールで買おうかな…

少なくとも10年以上前から存在しているかなーり古いプラグインだけれどVST3にも対応してるし定期的にメンテナンスが入ってるみたいだし普通に売れ続けてる製品なのかな。
CPU負荷が高いというレビューもあるが、さすが古いプラグイン。今どきのPCなら全然気にならない負荷だった。
具体的にはPulsar MuのOverSampling無しの時より少し重いかな、くらい。
さらに、トラックに使用することが想定されているMicroWarmerはPulsar Muよりだいぶ軽い。


さて、そんなわけで、実際に使うとなったらどんな挙動なのかを目でも把握しておきたいからPlugindoctorで遊んでみた!!

ちょっとググると「Kneeを上げてDriveを下げる」というのが定番設定とあった。
そうすると、なるほど、ヌルっとコンプレッションがかかる感じになるのかな。
VM2_定番設定

では、Knee,Driveをそれぞれ別に動かすとどうなるのかな?というのを見てみる。

まずはDriveを上げて最終出力ゲインを少し下げると。。。
なるほど、リミッター的な挙動になる。
ここまでは予想通りと。
VW2_Limitter


Kneeを上げる。
スレッショルドより下の音量が持ち上がってどんどん飽和感が増していく。
なるほど。
VM2_Knee


Kneeを上げた状態でDriveを下げていくと、、、ヌルっとしたつぶれ具合いになっていく。
VM2_GainDown


というわけで、まずはGRメータを見つつ、KneeとDriveの上げ下げで良い感じのところを見つける感じかなー。
5dB以上潰すとちょっとつぶれすぎかなーって感じる。
ガツっと潰してMIXを下げてパラレルコンプ的な使い方も良いかもしれない。

あとGRが生じている時の倍音がなんか複雑に出てるなぁと。アナログ感マシマシなのかな?わからんけど。
VM2_倍音


VintageWarmer2のレビューはさすがにいっぱいあるけど、この記事のPlugindoctorの計測結果は自分のメモと誰かの参考になればなと。


あとは僕が参考にしたレビューの一部


Plugindoctorで遊ぶ: PUNISHは暑苦しい?

先日PluginBoutiqueSpireを買ったらおまけでPUNISH LiteっていうPUNISHの機能限定版が無料で付いてきた。
punish



今回はこれを試してみた〜。
もともとPUNISHというプラグインには興味持ってたんだけど、Liteはワンノブのサチュレータかな?なら試さなくていいや、というくらいに思ってた。
でもでも、UIを見ていたらGR(ゲインリダクション)メーターがついてるのに気づいた。
あれ、コンプ的な挙動もするのかな??とちょっと興味がわいたので試してみようという気になった。

まずは今回試した音源を…
それぞれ前半がバイパス状態、後半がPUNISHをかけた状態。
今回はメインのシンセと、キック以外のドラムバスにかけてみた。



特にシンセの音の変化が分かりやすくて、オケの中で細いなーと思っていた音が厚みを増して存在感が出てる。
ソロで聴いてみると特にわかるけど、ザラザラとしたオーバードライブ感も加わってるからオケの中でも輪郭が出てくる効果があるように思う。

波形を見てもグワッとコンプがかかっているのが分かる。

punish_wave


ではPluginDoctorでも見ていく。PluginDoctorの登場は久しぶりー


まずは素で通してGRがかかっていない状態。この状態でもすでに歪み(倍音)が加わってのが分かる。
plugindoctor_default


Inputと中央のノブを強めていくとコンプレッションがかかりそれに応じてひずみも増加した。
punish_歪み


中央のノブを強めるとスレッショルドが下がる感じかな?↓のようになった。
punish_compress_knob


コンプレッションの具合いを見ていくと結構Ratioが高いことに気づく。
ガツンとつぶれる感じかな?
ガツンと潰すコンプということでPulsarSmasherとも比較してみようと思い立った。
punish_compress


ふむふむ。。。。Ratioの感じがとても似てる。
これ以外にCPU負荷はほとんど同じだし、バスには不向きで単パートにかけるのに向いているという特徴も同じ。
ということは、PUNISHじゃなくてももともと持ってるSmasherで良くない?
Pulsar大好きだし!!!

っていうことで、音と波形を見比べてみる。

smasher_punish_wave


音のつぶれ具合いは似てるんだけど、PUNISHはディストーションというかオーバードライブというか、より歪み感が加わっている。
ふむ、、、PUNISHにもちゃんと個性があって目的に合わせて選ぶべきプラグインだということが分かった!!

今回比較してみて、PulsarSmasherのつぶれ具合いが思っていたよりもクリーンだということも分かった。


■今回の結論
  • PUNISH、SmasherともにCPU負荷は低いので単パートにガツンとコンプをかけたいときに使う
  • PUNISHはより汚したいときに使う
  • PUNISHはディストーションも加わるため、あまりに多くのパートに使うと暑苦しくなりすぎる
    実際PUNISHをベースにも挿してみたらものすごく暑苦しくなってダメだった


余談ですがバスにガツンとコンプをかけたいときは、僕の手持ちの中ではPulsarの1178が好きです!


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Plugindoctorで遊ぶ: 音を太くする OneKnob Phatter (Waves)

先日、無料配布していたOneKnob Phatterをゲットしてみた。


ツマミをグイっとひねるだけで音が太くなる(良い感じにしてくれる)、、、と。
こういうプラグインこそ中で何が行われているのかPlugindoctorで見たくなるなー
Phatter_Freq


ふむ、、、シェルビングっぽい感じで低域が持ち上がってる……だけ??

歪みは…
Phatter歪み


1kHz以下にぐしゃぐしゃっと。
500Hzいかに多く倍音が発生しているような。。。

ふーむ、、、Pro-Q3で周波数特性を真似して音を比較してみるかぁ。
次のようにPlugindoctorで計測しながらPhatterと同じ周波数特性になるようにPro-Q3を操作する。。。

Phatter_ProQ3


実際に次の曲のピアノのトラックに適用してみる。↓
4小節ごとに Bypass → OneKnob Phatter → Pro-Q3 → Bypass

ふーむ、、僕の耳にはほぼ同じ音に聞こえる
もう、EQでいいじゃん!!

ちょっと前にEQの使い方を解説してる動画を見て、目的の音に近づけていくのにまずシェルビングでブーストorカットをする話を見たが、今回の結果も踏まえて更に納得したというか腹落ちした。

音を太くする、重心を下げるという目的でシェルビングでLowをブーストすればいいんだな!みたいな。

自分はいろんなプラグインを試してはいるけれど、実際に使うプラグインの種類はできる限り少なくしたい、選択肢をシンプルにしたいと思ってるので、こういったほかのプラグインで同じこと実現できるものは捨てていこうと思う。

今回はEQで同じようなことができるということで Phatter は不採用!

余談:
↑を書き終えて気づいた恥ずかしいこと…
「太い=Fat」と「Phat」を勘違いしてました、ごめんなさい!!!www
もともと低域成分が少ない素材に対して低域成分を足しつつシェルビングで持ち上げるという処理を1ノブでやってくれるってのは便利かもしれない。

↓にしっかり「ローシェルフ・フィルター」って書いてあった、ハズカシーーー



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Plugindoctorで遊ぶ: High-Shelf-EQ比較

最近、Mixの時の各トラックの音作りの最初の工程でシェルビングカーブでイコライジングすることが増えた。
それからボーカルミックスの最後の一押しの時もHighをシェルビングで軽く持ち上げることがちょいちょいある。

Highをシェルビングカーブでブーストするときに次のように感じた。
Waves API-500Bを使うといきなり煌びやかになるなぁ
bx_console 4000E滑らかにすぅーーっと上がるなぁ

このように感じたことをとりあえず理屈として納得したかったのでPlugindoctorで計測してみることにしてみた。

比較したEQは次の5種
Pro-Q3 (Q=0.5)
API 500B(Waves)
Maag EQ2
bx_console 4000E
SSL Native Channelstrip

これらで、5kHzを2dB、6dBブーストした時の結果を見てみた。
●+2dB
5k_2dB

●+6dB
5k_6dB


  • API 500Bはかなり下の帯域からがっつりブーストされた。
  • Maagは+2dBの時は比較的穏やかに持ち上がっていたのに対してブースト量が増えるほどに派手になっていった。
    あと、ツマミが0dBの時でも少しだけブーストされた状態だった。
  • SSL系は bx_consoleもSSL Nativeも優しく持ち上げる感じだった。
    bx_consoleは上の方を少しだけ落としているせいか少しだけ音が柔らかい気もする。
  • Pro-Q3はデジタルらしい素直なカーブだった。

普段の音作りは最近使い慣れてきたというのもあるけれどbx_console 4000Bが良いね。
少しだけアグレッシブにしたいときにMaag EQを、かなりがっつり弄りたいときに API-500Bをっていう感じの使い分けを今後試してみようかな。

Shelving_eq_comp



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Plugindoctorで遊ぶ: DIABLO LITE (Free ドラム エンハンサー)

ドラムエンハンサー…とりわけキックを熱くするプラグインというと気になってしまう今日この頃。
今日はFreeのプラグインの『Diablo Lite』を見てみる。


この類のプラグインで「PUNCH(パンチ)」という何やらふわっとしたパラメータって、結局何してるんだろう?と気になる。
それを探るため今回もPlugindoctorに通してみたのだった。

Punchのつまみを回してみる…
diablo_punch


なんてことはない…アタックを強める作用をしているだけだった。
トランジェントシェイパー的な感じか。

では「CLIP」を回してみると…
diabo_clip


ひずみが加わるがっぽいが「SOFT」と「HARD」とでひずみのかかり方が違うようだ。
↑は「SOFT」の時の挙動。CLIPを上げると滑らかに(?)ひずみが加わる。
微調整がしやすい。

一方「HARD」は次のように閾値を超えた瞬間に歪む
diablo_clip_hard


ちなみに「SOFT」にした状態で「INPUT」を上げても滑らかに歪んでいく
diablo_input


余談だけど、OUTPUTでクリップさせてもあんまり歪まなかった。あくまで出力Gain調整に使うもののようだ。
diablo_output


次に、手元のデモ曲のキックに使ってみた。
↓のように、「元キック」→「コンプでアタックを少し強調したもの」→「DIABLOを使ったもの」を聴き比べてみた。
diablo_kik


波形のピークはつぶされて原音より下がっているが良い感じに汚されたせいかオケの中では埋もれず聴こえてくるような気がする。
無理やりCLIPさせているので、波形としては抑揚のないものになったような気がするけど、アタックの成分の密度が増したようにも見えるので、そのおかげでオケに埋もれにくくなったのかもしれない。
kick_hikaku



こういうあからさまに歪ませたりクリップさせたりするプラグインはあるようで持っていなかった。
マキシマイザーともリミッターともちょっと違う挙動のようにも感じる。
ディストーションとも違うけどオーバードライブっぽいというか。


もしかしたらシンセベースを熱くするのにも使えそうな予感がするから試してみようかな〜


◎参考

https://sawayakatrip.com/post-6148629810

Plugindoctorで遊ぶ: GSatPlus (Free Plugin : TB ProAudio)

今回はTB ProAudioというメーカーが無料配布している『GSatPlus(GSat+)』というサチュレーションプラグインを見ていく。


TB ProAudioといメーカー名をちゃんと認識していなかったのだけど、このメーカーが無料配布しているISOL8というプラグインを既に使っていた……
日常的に使っているプラグインの配布元はちゃんと覚えようぜ…俺。

さて本題。
久しぶりに淡々とPlugindoctorの計測結果を貼り付けていく。

◎まずは「ODD」「EVEN」
それぞれ、奇数倍音、偶数倍音のかかり具合を調整するツマミ
gsat_sat2


◎「STAGES」
数値を上げていくと倍音の付加具合を強まる感じかな。
STAGESを挙げている状態でEVEN(偶数倍音)のツマミをひねると奇数倍音も付加される。
gsat_sat2


◎「CLIP」
意図的にデジタルクリップを発生させられるボタン。
オーバードライブというか、ディストーションというか、ぐしゃっと潰れた音をワザと作れる。
gsat_clip


◎サイズ変更
プラグインの右下をドラッグするとキレイにサイズを調整することができる。
DAWの中でじゃまにならないサイズ感で操作することができそう!
gsat_scale



◎所感
実際に使ってみるとシンセ系の音を太くするのには効果的な感じだった。
しかし、僕の手持ちのプラグインだとTrueIronで事足りてしまいそうなので…残念ながら僕は使わないかも…

TrueIronとかと比べた場合のアドバンテージ
(1)TrueIronよりは軽い
(2)無料
 サチュレーター系のプラグインを1個も持ってないならまずはこれを使ってみるの良いんじゃない?
(3)奇数・偶数倍音をそれぞれ調整できる
『SSL X-Saturator』でそういう雰囲気の機能があって気になっていたんだけど、この無料プラグインで実装されてるという。X-Saurator持ってないならGSat+を使う動機になりえるかな。

と、素人ながら考えてみた。

そうそう、冒頭に話題にした ISOL8 ですが、僕は↓のように『スマホやノートPCのスピーカーや安いイヤホンで聞いた場合の雰囲気を再現するために100Hz以下、10kHz以上を切る』という目的で使ったりしてます。
完全に余談でした
ISOL8


他の方の『GSat+』のレビュー


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