MAuto_高Range波形

このような音量差が大きいボーカル素材をオケにミックスすると良く聴こえる場所と埋もれて聴こえない場所が出てくる。
それを解消するために音量差を小さく均したい。

そこでコンプでぶっ潰す以外の方法として以下を試した。
・VocalRiderを使い
・手書きのオートメーションを書く(手コンプ)
しかし、どちらも納得のいく結果にはならなかった。

そこで最後に行きついたのがコレ!
MAutoVolume!!!

このプラグインは用途をボーカルトラックに限定しているわけではないが、音量差が大きいトラックを均す働きをするとのこと。

プラグインを立ち上げてみたところ、プリセットは少ないしなんかとっつきにくいUIで闇雲にいじるだけでは期待した効果が得られなかった。
チュートリアル動画を見たところ、基本的には↓のようにすればよいとのことらしい。
●感度、先読みをグイっとあげる(SENSITIVITY=100%、Look-Ahead=50%)
●RANGEは大体8dB.
 どれぐらい音量を上下するかという値だと思うから極端に大きすぎると不自然になると思われる
MAutoVolume_UI

この設定で試してみたところ以下のような波形になった。
コンプでガスっとぶっ潰したような波形でありつつも聴いてみるとつぶれた感はなくごく自然。
僕の下手糞な手コンプと比べると一目瞭然、圧倒的なクオリティ差である…
感度、RANGEを微調整すればさらに自然になると思う。
MAuto_波形比較


そして処理負荷は…
先読み時間の分のレイテンシーはあるもののCPU負荷自体は無視してもいいレベル。
A,Bメロ、サビを別トラックにしてそれぞれにこのプラグインを立ち上げて調整するというのもかなり現実的だ。
MAuto_負荷



このプラグインはVocalRiderとちがって後から細かく微調整というのができないが、それが必要ないくらいに自然な仕上がりになるような気がする。
少しだけ懸念があるとすると、、息継ぎの音までかなり大きくされてしまった。
結局は全編を通して聴いて不自然なところをオートメーション書いたりクリップを切ったりする必要があり、手コンプより劇的に効率化するか??はまだ未知数だ。
とはいえ音量の自動操作の結果自体は僕の下手な手コンプに比べると雲泥の差があるので上手く使いこなしていきたいなと思った。

↓チュートリアル的な動画



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