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ヘッドホンでミックスしてるのにスタジオのスピーカーの音みたいに聴こえるプラグイン(BlueCat'sAudio Re-Head)

2021/02/03 : Wavesの新しいプラグインも試しました
「スタジオの音をヘッドホンで再現するVSTプラグイン(Nx Ocean Way Nashville)」

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防音設備が貧弱な環境で曲作りをしてるお宅DTMerの僕としては、スピーカーで大きな音を出せる時間帯も限られてるし、ヘッドホンで作業することも多いです。
そんなとき、ヘッドホンでもスピーカーの鳴りを手軽に確認できたらいいなという気持ちになることが度々ある。

ということで、スピーカーの鳴りを再現してくれる、いわゆるスピーカーシミュレーターPluginを少し試してみました。

過去にいくつか試してしっくりこなかったんだけど、似たようなコンセプトの新しいプラグインが最近出たので試してみた。

最初に僕的お勧めを書いちゃうと先入観が入っちゃうかもだけど、コスパと機能を込々で考えると「Blue Cat's Re-Head」が良いと感じた。



では実際の音を聴いてみてください。もちろんヘッドホンでね!

あんまりステレオ感がない音源なので違いが分かりづらいかも。。
Bypass→ BEYER → DeeSpeaker → RE-HEAD → AbbeyRoadStudio3
speaker_model_sample


・BEYER DYNAMIC( Free )
残念ながら使い物にならないです。音は悪いし、勝手にゲインが上がるし、その割に出力Gainを調整できないし。


・DeeSpeaker
実は試すのは今回が2回目。
前回は常に3dB以上リダクションした状態のマキシマイザを通した音にこれを突っ込んだから、音がさらに汚くなったように感じたのかも。
今回試した結果では、うたい文句通り、なんとなく左右45度の前方に音が定位したように感じました。
無料でこのクオリティなら、ちょっと気分を変えてチェックするときに使えるんじゃないかなと思った。


・BlueCat's RE-HEAD
今回、一番気になっていたのはこれ。
スピーカーの左右の広がり、上下の傾きをグラフィカルに設定できるので、より前方に定位したように聴こえた。
これは、、、買うか迷うね〜




・Waves AbbeyRoadStudio3
これを取り上げるとWaves信者かと言われそうだけどw
今回の実験はRE-HEADがきっかけなんだけど、類似品はないかな?と思って探して見つけた。
以前にも広告とかを見ていたのかもしれないけど、今日まで特に興味がなかったのか記憶になかった。
音を聴いてみると、うん、スタジオで聴いてるみたい、、、、行ったことないけど。
反響を抑えた防音室で聴いてるような感じ。定位も前方に寄ったような、そんなような。。。
今ならRE-HEADの定価と同じくらいの値段で買える…
Nx Head Trackerというものを使えば、ヘッドホンをしたまま、顔の向きに合わせて音が聞こえてくる方向が変わる…という。。。(それは特に欲してないが)



結論
・DeeSpeaker 使える!
RE-HEADは価格を考えるとかなり良い感じ。左右の広がりの調整が直感的にやりやすい。
・AbbeyRoadStudio3はお好みで…自分はテンションは上がりそうだけど使いづらそうだなと感じた。
・これらのプラグインを常にONにした状態でミックスした方がいいのか??はまだ分からない。

注意
speaker_model_setting
・マスターバスの最終段に挿そう
・これらのプラグインにマキシマイザでつぶして0dbFS付近に張り付いた音を通すとダメ。
音の定位感を弄るプラグインなので、少なからず波形のピークが変わるんだと思う。
だから0dBFSぎりぎりの音だとクリップしまくって音が汚くなるのだと思う。
ヘッドルームにある程度余裕があったほうが、プラグインの意図通りの音になる気がする。
以前、DeeSpeakerを試してイマイチだなと感じたのは、当時は海苔波形万歳で0dBFS張り付きまくりの曲を作ってたからです。ほんとごめんなさい。


さて、ここまで試してみて思ったんだけど、実際、スピーカーで音楽を聴いてる人よりイヤホンやヘッドホンで音楽を聴いている人の方が最近は多くない??
スピーカーでミックスもするけど、イヤホンでどう聴こえるか確認した方が良くない?

つまり、ヘッドホンで、スピーカーの鳴りを確認することにあまり意味なくない?
なんて本末転倒なことを考えてしまったりしまったり

おまけ
こんな風にスタジオを見回すことができます。。。ちゃんと音の聴こえる方向も変わります。
テンションは、、、上がるかもしれません。
AbbeyRoadStudio3


やっぱりオラはWaves信者なのかなー

↓こちらもどうぞ!



ご購入はこちらから

ミックス練習用のマルチトラック素材

・Mixing Secrets For The Small Studio - Additional Resources
無料でマルチトラックを公開してるサイト
色々なジャンルの曲が置いてあります。ミックステクニックを解説した動画も掲載されています。
曲の一部を切りとったマルチトラックもあるので、ちょこっと練習したいという目的にも合ってそうです
親切なデータにはBPMの記載などもあるのでDAWに取り込みやすそう。

PluginDoctorで遊ぶ: StereoImager, StereoMaker

StereoImagerの動作原理、なぜ音が広がったように感じるのか?というのを理解していないので、PluginDoctorの計測結果から何を読み取ればいいのかも曖昧な状態で書いてます。

先日、gyokimaeさんがYouTube配信でWIDERを話題にしていたのをきっかけに自分も少し手持ちのプラグインをテストしてみることに…
WIDERは以前から高頻度で使っていたんだけど、なんとなーく音がぼやけるな…と思って最近は使わなくなっていた。

改めて動作原理や、音の変わり具合を確認して自分の中の指針を固めたい。

今回は↓の4つのプラグインの動きを見てみた。音も確認してみたのでこの記事の最後に載せてみました。
どれも深くかけると音がボヤっとして音圧あげにくそうな音になった。
この4つを使い分けるとすると
  • Waves S1
    さらっと広げたいとき
  • Reason StereoImager
    低域は広げたくないとき
  • WIDER
    使いどころが難しい…完全モノラル音源を広げるのに使えるかも
  • Waves PS22
    完全モノラル音源を広げるのに使えるかも。
    例えば、低域は締めておきたいベースとかコード用のパッドとか?

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・Waves S1
↓は音の広がりを制御する「Width」のパラメータを弄った時の音量と位相。
音が広がった時に全体的に音量が下がるのはわかる。位相変化は特になし。
なるほど、わからん…
S1_GainS1_位相特性

・Reason StereoImager
こちらは「Width」を広げるとほんの少し位相がずれるのが見れた。
けど、左右チャンネル同じように位相がずれている、、、これでなぜ音が広がるのかがよくわからない…
ReasonStereoImager

・WIDER
各周波数帯の音量を左右のチャンネルで変化させることで、センターで鳴っている音が左右に広がったように感じさせるものなのかな。
Wider_Gain

・Waves PS22
WIDERと似ていて、各周波数で、左右の音量差をつけるような動きをしてる。
Freqを弄ることで、Freqで指定した周波数より下はモノラルを保つようにできるっぽい。
WIDERくらい細かくなればいいのにと思った。
PS22_Gain


ここまでの感じからすると、StereoImager(S1, Reason)と、WIDER,PS22は根本的に動作原理と使用目的が違うのかな…
WIDER,PS22はモノラル音源をステレオ化することが主目的なのだろうか。

実際に音源に使ってみた。
S1はさらっと広がってる感じ。
ReasonStereoImagerは低域をMono方向にしつつ高域を広げる感じにしたら音が汚くなった…
WIDERは大胆に広がった感じ
PS22はFreqを調整するとWIDERより低域が締まった感じで広がったような印象。
Reason以外はモノラル耐性が強そう。

ハイハットのループをテストに選んだのは微妙だったかな…
検証結果と音を聴き比べた印象では、WIDER,PS22はStereoImagerとはなんだか使用目的が違うような気がして、同一音源で比較すること自体が無意味な気がしてきたので、後日、追加で実験するかも…


StereoImagerTestStereoImagerTest位相メーター

Plugindoctorで遊ぶ: SubBass Doctor 808

セール情報を見てちょっと気になったプラグイン「SubBass Doctor 808」


PluginDoctorで計測したり、実際に試用版を使ってみた結果、僕は買わないという結論になったのだけど、せっかくだから、計測結果だけでも載せておきます。
何かの参考になればと。。解釈の間違いとかあればご指摘いただけると嬉しいです。

・起動直後
HPF,LPFがかかってます
SubbassDoctor808_01_Initiali

・CURE
単純にHPF、LPFのFrequencyが変化してるだけに見える…
SubbassDoctor808_02_Cure

・SUB(低域)
20Hz〜50Hzくらいがぐぐぐっと持ちあがって、倍音も付加されてる感じ?
SubbassDoctor808_04_SubSubbassDoctor808_04_Sub_歪み

・SAT(サチュレーション)
高周波の倍音が足されて、結果としてゲインが上がってる感じ。
SubbassDoctor808_03_SatSubbassDoctor808_03_Sat_歪み


ちょと前にCOSMOSを買ってしまっていて…
自分が所持しているプラグインでは、WavesNLSとCOSMOSで代用できるかなと思ったので購入見送り。


マキシマイザーを使うのをやめたら好きな音に近づいた…

DTMを始めてから音の迫力を増すには波形を大きくすればいいという思い込みでマキシマイザーを使いまくっていた。
でも、最近になって、マキシマイザーを使わないようにしてみたら作りたかった好きな音に近づけた気がする。

↓の前半は各トラック(キック、ベース、シンセ)にWavesL2、マスターにWavesL3を使った、以前までの作り方でミックスしたもの。刻み海苔波形(※参考:とーくばっく)
後半はマキシマイザを一切使ってない状態。
ラウドネスを揃えて並べてみた。
no_maximizer
後半の方が低域がすっきりしてキックの押し出し感とベースのブリブリ感がくっきりしているような、、、気がする。
スピーカーのボリュームを絞るとあんまり違いが分からないんだけど、言いかえると、マキシマイザを使わなくても遜色ない音になるということかな。

あと、この比較音源の前半は、マキシマイザを全く使わず作っていた音源にL2,L3を刺して無理やり「以前までの作り方風」を再現したもの。
以前は、各トラックのEQも、マキシマイザがかかった状態の音を聴きながら調整していたので、さらに歪んだ音作りになっていたと思う。

さて、各トラックにマキシマイザを突っ込みまくるという狂った作り方をしてしまっていたのは、DTMを始めたころ、音に迫力が出なくて悩んでいるときに出会った一冊の本を読んだのがきっかけだったかもしれない。

音を大きくする本 (Stylenote Nowbooks3)

この本に書かれていた各トラックの音作りの手順を要約すると。。
  1. EQ
    ローカット、不要な帯域カット
  2. リミッター
    波形の頭を0dBFSにそろえる
  3. コンプ
    Attack: 最小
    Release: 300ms(長め)
    Ratio: 30:1
    Threshold:-20dB
    というようなほぼリミッターみたいな設定
  4. リッター
    波形のピークを0dBFSに合わせる
「とにかく波形を大きく、太らせる」ことを指南しているように思う。

WavesのL2,L3に出会ってからは↓の手順でええやん!ってなって10数年を過ごすことになる…
  1. EQ
    ローカット、不要な帯域カット
  2. Waves L2
    波形を太らせつつ頭を0dBFSに揃える

この本に書かれている内容を僕が曲解してしまったのかもしれないけれど、誤った固定観念にとらわれる結果となってしまった。
  • 各トラック(チャンネル)のフェーダー前音量は0dbFS付近にする
  • 波形を潰して密度を高めて音圧アップ!
  • 海苔波形万歳!


この歪んだ固定観念から解放してもらえるきっかけとなったのが↓の2冊の書籍です。


海苔波形にすることの不毛さ、K-20(K-System)でミックスするということ、ラウドネスノーマライゼーションについての知識などを得て、まさに開眼したと言っても過言ではないくらい僕の価値観を変えてくれた。
全世界のDTMerにお勧めできる本です。

音圧アップのためのDTMミキシング入門講座! (DVD-ROM付)


こちらは「とーくばっく」を読む前は、正直ピンときてなかった。
でも、コンプの使い方とか、音の配置の仕方とかが今ではしっくり来てます。
「音を大きくする本」ではキックに「Attack:0」のコンプで20dBもリダクションすることを推奨していたのに対して、この「音圧アップのため〜」ではアタックを強調すること、Ratioの設定方針などについて詳しく説明していた。

教訓:コンプの説明でリダクション量じゃなくて、スレッショルド値で説明しているものは信用しちゃいけない
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キックのアタックをコンプでつぶしてしまっては、いくら音量を上げても楽曲の中で全然目立たないのは当たり前………「あたりまえ」をようやく今理解したところ。
10年早く気づいていたかった。

でも、これから10年、もっと音楽作りの趣味を楽しめそうな予感がしてきた。



ラウドネスを揃えてプロの楽曲と聞き比べると、やっぱりまだ自分の曲は迫力に欠ける……というのは悩み。
でも、ラウドネスノーマライゼーションという明確な指標ができたので、見た目の音量を上げるためだけのマキシマイザはもう使うことはないだろうな…というのが今の僕の状態。
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